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第21話

先生に抱えられるのは2回目だ。
でも1回目の時と今では何か違う。

抱え方とかじゃなくて、私の気持ちが。

なんで素直な感謝の気持ちがわかないんだろう。
なんでモヤモヤするんだろう____
「まだ擦れてるだけでよかった。」

『だから怪我してないって言ったじゃないですか。』

「いや、怪我は怪我だから。無理すんな。」


指と指の間で違和感のある絆創膏。
漂う消毒液の匂い。
全部が私の思考を変にしそう。


「そういや、亜希は俺の姉ちゃんだから。」

『え?』

「亜希とその子供ら連れて今日来たの。なんかお前勘違いしてそうだったから言っとくけど。」

『そうなんですねー。
ていうか、勘違いなんかしてません。』

「じゃあなんで機嫌悪そうなの。」



≫ばぁぁん≪ 🎇



その時、外で花火の上がる音と歓声が聞こえた。



『まさか花火が上がる時間を医務室で過ごすと
思ってなかったからです。』

「そっか。まあ俺が知っといてほしかっただけだから。気にしないで。」

『...あっ、太陽からLINE...』

「っ...!」
瀬戸 ☀️
瀬戸 ☀️
俺ら河川敷にいるから来いよ。大丈夫か?迎えに行ったほうがよさそう?
あなた

大丈夫。行くね!

『ってことなので。手当ありがとうございました。
じゃあまた。』

「ま、待って、俺も行く。」

『え?』

「いや、また痛めて歩けなくなるかもだし。」
私が先生を忘れるためにわざと冷たくしてるのに。

やめてよ。


嘘だよ。勘違いしたよ。彼女だって思ってたよ。


よかったって思っちゃったよ____