第31話

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2018/01/02 10:11
せんせ...

“ じゃないんだよなーごめん笑 ”

『太陽か...』

“ 残らなくていいの?高塚に言われてたじゃん ”

『あー...うん。由麻ちゃん先生に放課後
告白するんだって。邪魔になっちゃう。』

“ はぁ... ”


そのまま太陽は私の手首を引っ張って教室まで
歩いた。


『太陽...?』

“ お前ら似た者すぎ。ほんっとムカつく...笑 ”


太陽の涙交じりの笑い声に胸がきゅっとなる。
  “ 逃げんな。 ”


そう言って、私の背中をぽんっと押した。
私はその勢いで教室に入ってしまった。


『ちょ、太陽...!』


振り返ると太陽はもういなかった。


「やっときた。何分待たせんだよ。」

『まだいたんですか?もう最終下校時間前なのに。』

「お前が来るまでいるつもりだった。
伝えたかったこともあるし。」

『伝えたいこと...』

「あなたが今日来てくれなかったら一生
告げるつもりなかったこと。」

期待しちゃダメ...




















「俺は生徒が嫌いだ。」

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