第28話

#7
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2018/06/03 02:51




しばらく歩いてついた場所は、一つの部屋の前だった。




スタッフ「ちょっとだけここで待っていてください。」




スタッフさんはそういって、失礼します、と部屋の中に入っていった。




しばらくすると、マジで!?という声が聞こえ、中からスタッフさんが出てきて「どうぞ」と中に入れてくれた。




あなた・奈未「失礼します、」




そうして中に入ると、目の前にはさっきまでステージにいた王子さまたち。




あなた「どういう、こと?ねえ奈未...」




驚きを隠せず奈未のほうを見ると、奈未は「嘘でしょ」と呟いて固まっていた。




山「けいと、説明してあげないと、二人とも固まっちゃってるよ?」




圭「へ!?あ!そっか!ごめん!橘さん!実は...」




あなた「岡本さんですよね!?イギリスの」




つい、彼の言葉を遮って、叫んでしまった。




彼はちょっと驚いて、ニコッと微笑んだ。




圭「はい、イギリスの岡本さんです。」




奈未「え、ちょ、どゆこと!岡本さんてもしかして」




意識が戻った奈未が私に聞いてくる。




あなた「うん、その岡本さん」




私たち3人がニコニコしていると、メンバーの一人が割って入ってきた。




大「あのー、俺ら全然わかってないけど?笑」




彼は確かみんなに大ちゃんって呼ばれてた人だ。




圭「実はね?」




岡本さんがイギリスに帰っていたときに、迷っている私を見つけたこと、私を案内してくれたこと、別れ際に電話番号を教えたこと、今日のライブで私を見つけたこと




全てのいきさつを話終わったときに、知念と呼ばれている背の小さい人が言った。



知「電話番号渡してるなら、わざわざここまで来てもらわなくてもよかったんじゃ?」



圭「あ...」



岡本さんが本当だ、と軽く落ち込んでいると、奈未がそれは違いますよ!と言った。



奈未「だって、けいとくんが呼んで下さったお陰で、私はここに来れたんですから!」




伊「いやもう、私得ってやつじゃん!笑」




奈未「あ、ばれちゃいました?笑」




裕「さっきから、わりとフレンドリーに話してるけど、そんな奈未ちゃんの推しはだれ?」




奈未は、「奈未ちゃんだって...!」と顔を赤くして私の背中を叩いたあと答えた。




奈未「それはもちろん、山田くんですよ!」




山「え!俺?」




薮「俺?とか言っといて、わかってたんだろ、やま~!」




山「なわけねーだろ!笑」




奈未「握手してもらってもいいですか?」




山「え、あ、もちろん!」




奈未は触ってしまった、、汚してしまいましたよねごめんなさいと呟きながら山田くんと握手していた。




もちろん、山田くんはそんなことないよ、と困った顔で優しく対応していた。

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