第2話

#2
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2017/12/25 07:54





北山「じゃ、休憩!」







『はいっ!』








北山先輩が声をかけると、みんな疲れたーなどと呟き、私たちマネージャーのもとへ寄ってくる。




マネージャーの仕事は、洗濯や部活後の片付けの手伝い、応援は勿論、試合の時間を測ること。



とたくさんあるけれど、私が一番好きな時間は今みたいに疲れた選手にお茶やスポーツドリンクを配ることだ。



キツい練習のあと、生き返るーー!って声を上げて嬉しそうな北山先輩のことを見れる、幸せな時間。









北山「ねえ、そのタオル、使っていい?」










ふと、北山先輩から声をかけられる。




あまりに不意打ちだったので、声が出せなかった私はコクコクと頷いて腕に掛けていたタオルを手渡す。

 







北山「ありがとう」









北山先輩はそんな私をフフッと笑ってみんなのもとへ走っていった。

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