Your side ───────────
目を覚ますと、見覚えのある真っ白な天井。
あなた「イタタ、、」
起き上がろうとすると、背中が痛んだ。
あなた(ん....?)
足に重みを感じ、視線を向けると、これまた天使のような顔で寝ている侑李がいた。
あなた(あぁ、そっか。)
私、侑李に会いたくて、学校まで走ったから倒れちゃったのか。
きっとそれを侑李が助けてくれたのだろう。
あなた「ありがとね、侑李。」
侑李の頭を撫でながら呟くと、ん、と声をあげて侑李が起きた。
知念「あなた!よかったぁ~目覚まさなかったらどうしようかと思ったよ!」
知念「次からは勝手に病院抜け出したらダメだからね!」
あなた「うん、でも、今回はどうしても侑李に会いたくなったの。迷惑かけてごめんね?」
そういうと、侑李がぎゅーっと抱き締めてきた。
知念「もーそんなこと言われたら許しちゃうじゃん!でも、僕もおんなじこと思ってた。」
知念「だから、テスト期間でも2日に1回は会いに来るよ。僕も寂しくて死んじゃう。」
あなた「ほんとに!」
知念「ほんとだよ!だって僕、」
知念「あなたのことが大好きなんだから」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!