第12話

#4
475
2018/03/02 11:27
鳴海『俺、やっぱりサトのこと好きだ。』









松原『私も...‼』









ハグする私たち。














監督「はい、カットー!今のカットでクランクアップ!おつかれ!」










スタッフ「お疲れさまでしたー!」












あなた「お疲れさまでした!ありがとうございました!」












櫻井「お疲れさまでした!ありがとうございます」












スタッフからの激励に答え、花束を受けとる。














《おこちゃまだな》






櫻井さんからそう馬鹿にされてしばらく経った今、ドラマ撮影が終了した。












あなた「櫻井さん!お疲れさまでした!」











櫻井「ん?ああ、おつかれ。」











相変わらず、素っ気なく返事をする櫻井さん。











あなた「それじゃあ、また。」











特に話しておきたいこともなかった私は、その場から去ろうとした。








のだが。







グイッ










誰かに腕を掴まれた。










あなた「え?」










振り向くと、櫻井さんがなぜか私の腕を掴んでいる。










櫻井「あ、のさ、」














珍しく小さな声で話しかけてきた櫻井さんに驚く。











櫻井「今日の夜19時、○○カフェで!」











あなた「は、はい....?」











なぜか頬を紅くして早足で去っていった櫻井さん。











その行動は理解し難かったが、不覚にもその姿を"可愛い"なんて思ってしまったことは、櫻井さんに言えるわけない。

プリ小説オーディオドラマ