プリ小説

第3話

世界
世界には、四つの種類がある。

1つは、神界ムスペルヘイム。
神々の住まう世界。

1つは、冥界ニフルヘイム。
死者の住まう世界。

1つは、魔界ヨツンヘイム。
悪魔の住まう世界。

1つは、現界アルフヘイム。
生命の住まう世界(所謂宇宙)。

これらの世界は、大樹・ユグドラシルによって繋がっている。

そしてそのユグドラシルに住まうのが、ノルネンと呼ばれる3人姉妹の運命の女神。

1人は、紅の瞳を持つウルド。
過去を司る女神。

1人は、黄の瞳を持つウェルダンテ。
現在を司る女神。

1人は、碧の瞳を持つスクルド。
未来を司る女神。



「───そんでそのノルネンとかいう運命の女神に…何だっけ?」
「悪魔退治…を任されちゃったワケ」
オーディン…真穂の部屋で、お茶をする真穂と聖夜。

話は昨日に遡る。
オーディンとなった真穂の元に、ノルネンの3人姉妹がやって来た。
そっくりな3人に驚く真穂は、この後更に驚く事になる。
───時間を巻き戻し、アサヤに人生を与えた事で時間を狂わせた罪が真穂に降り掛かった。
───更に勝手にオーディンになった事で神界ムスペルヘイムに混乱を齎したともされる。
その諸共の罰として、真穂はノルネンの姉妹達に"悪魔退治"を任される事に。

悪魔とは、魔界ヨツンヘイムに住む存在。
全ての生命の悪意から生まれており、時偶神界ムスペルヘイムや現界アルフヘイムに侵略を謀っているという。
それを神々は善意を持って退治するのだが、最近は神の数が異様に減り、退治が悪魔の増殖に追いつけなくなっているという。

そこで、ノルネンの姉妹達は真穂にそれを頼んだという訳だ。


「…でも、私悪魔なんて見た事無いし…善意を持って退治とか…餓鬼退治と何が違うのかな…」
「俺もここ来たばっかだし、よく分かんないなぁ…」

と、ドアをノックをする音。

真穂がドアを開けると、そこにはバルドルが居た。
「あ、バルドルさん…」
「真穂さん、オーディンとしての仕事も忘れないで下さいね」
ニコッと微笑むバルドルは、そのまま勢い良く、計算したかの様に大量の資料を机に叩き付ける。
「死んだ生命の魂をどの世界に送るか、確りと決断して下さい」
「あ…はい…」
真穂はどうもバルドルが苦手である。
恐らくオーディンの良き友で尊敬の念を抱いていたのだろう…真穂がオーディンになったと知ったその時に、真穂に対する扱いが地味に嫌味になったのだ。
(もうオーディンは私なんだから、認めてくれたって良いじゃない)
心の中で不満を言う真穂だったが、如何せんその身体は15歳。
なかなか説得力が無い。



バルドルに渡された魂達の資料に目を通すだけで、その日は終わった。

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