プリ小説

第4話

資料
「この魂は冥界で、この魂は…もう1度現界…っと…」
資料をてきぱきと分け、死んだ魂をどの世界に送るか決める真穂。
「あぁー…オーディンも大変だなぁ…」
「頑張ろうぜ、真穂!…確かに疲れるけど…」
聖夜と2人でその魂を見極め、どの世界へ送るか決める。
簡単そうに聞こえるがとても重い仕事で、簡単には熟せない。
作業開始から既に3日は経っている。
「てか、ねぇ…こんなに生命って死ぬものなの…?多過ぎない?」
「宇宙内には、地球以外にも生命が居るだろうしな…そりゃ、こんくらいあって当然だろうな…」
「そっかぁ…」
そんな会話を交えながら、2人はまた作業に戻る。
刻々と時間は過ぎてゆく。



作業開始5日目。
「っかぁーッ!!やっと終わったーッ!!」
聖夜が両手を上げ、そのまま横たわる。
「いやぁ…聖夜ありがとう…手伝ってくれて…」
真穂も疲れの余り机に突っ伏してしまう。

と、ドアをノックする音。

「失礼致します」
「ば、バルドルさん…」
疲れた後にその嫌味な顔を見るのは正直更に疲れる。
真穂はそれを悟られない様に資料をバルドルに渡す。
「お願いします」
「…5日で終わらせたんですか」
「は、はい」
バルドルは少し考えるようにすると、ニコッと微笑む。
「初めてにしては凄いですね、お疲れ様です」
そう言い、直ぐに去ってゆく。
「案外…いい奴じゃんね」
思わず呟く真穂。
「…アイツ、ツンデレか?」
聖夜と2人で見詰め合い、吹き出してしまう。



そんな2人を、窓の外から───

さらにその、遠くから───

彼方から見詰める、影。

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