プリ小説

第20話

再会
あれから、数日が経った。

今日は、クリスマスイヴ。
聖夜がサンタクロースとして、餓鬼を退治しにゆく。
「じゃあ、行ってくるぜ!」
「うん、気を付けてね!」
「なんか変な感じだな…あれから1年、そんで真穂と一緒に行動しないイヴなんてさ」
聖夜は冗談交じりに言ってみせる。
ああそうか、あれからもう1年───と、真穂は振り返った。
実際には時間を色々変えてしまっているので、1年と言えないのかもしれないが。
それを辻褄が合うようにノルネン達が働いている。
(うわ…とんでもない事してたなぁ…ごめんなさい)
心の中で運命の女神・ノルネン達に謝る。
「よっしゃ、じゃあな!」
そう言って、聖夜は駆け出した。

バルハラから大樹・ユグドラシルを渡り、現界アルフヘイム───地球へ、聖夜は行く。



久しぶりに聖夜と過ごさない日だ。
真穂は部屋に戻ると、その広いベッドの上へダイブし思いっ切り背伸びをする。
聖夜が1日居ないだけなのに、何だか何かがぽっかり穴が空いた様な感覚だった。
───私は、聖夜の事どう思っているのかな?
そんな、少し年頃の女の子の考える様な事が過ぎった頭を揺さぶる。
なんだかそういう事を考えるのが新鮮で、恥ずかしくなってしまった。

「…さて、仕事に戻らなきゃ」

そう呟くと、渡されていた資料に手を伸ばす。



───と。



その手は掴まれた。


驚き、掴んだ者を見た。


「貴方は───」


忘れるハズが無かった。
その出で立ち、その狂気。

無垢な、でも恐ろしい笑顔を真穂に向ける。



「久しぶり、真穂ちゃん」





「───ロキ!!」

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