プリ小説

第32話

繋がるパズル
バルドルから聞いたロキ…フレイの過去を、真穂は全て聖夜に離した。
「…思った以上に恐ろしいな」
「…うん…」
「…でも、ロキ…いや、フレイの気持ちも分かる気がする」
真面目な顔でそう言う聖夜に、真穂は思わず驚いてしまう。
「いや、だってよ…愛する人が酷い目に遭ってたんだろ…?俺だって、真穂がそんな目に遭ってたら、ああなっちまう」
「聖夜…」
(愛する人…か)
真穂は考え込んだ。
本当に、この事件はフレイだけが悪いのだろうか。
確かに、フレイが大勢の人間を殺した、その事実は変わる事は無い。
だが、その原因は人間だ。
ある意味自業自得では無いのか?
そんな事を悶々と考えていた。
「…真穂、大丈夫か?」
「え、うん…」
かなり沈んだ表情をした真穂に、聖夜は慌てて笑顔を振りかける。
「だ、だいじょーぶだって!!もし俺がフレイみたいな立場ンなっても、あんなに堕ちきらねーよ!!」
「あ、う、うん、ありがとう…聖夜」
慌てる聖夜に、思わず笑いが溢れてしまう真穂。

「なぁ…フレイ、復讐する…って言ってんだろ?」
「バルドルさんの話では…」
「なら、真穂、お前…危ねぇんじゃ…」
「え?何でよ」
そう言ったものの、表情が固くなっていく真穂。
イヴにロキが現れた時、アイツ、何て言ってた?
そう、必死に思い返す。
そして、ハッと我に返った。
「…そう、だ…」
「ど、どうした!?」
そうだ。
言われていた。
「アイツ、私の事壊したい、って…」
「何!?」
「私の中にはオーディンが居る…そのオーディンに、復讐したいと考えているなら、必然的に私も───」
「待てよ…って事は、アイツ、バルドルにも復讐したいハズだよな」
「う、うん───あ!!」
パズルのピースが、次々と繋がる様に───
「へズル君の前には…ロキが…フレイが現れて…!!」
「これは…相当マズイぞ…どの方向に転がっても、アイツが喜ぶ展開だ」
2人は勢い良く立ち上がった。



「バルドルさんが危ない!!」

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