はっと気づいたらあの5人は目の前。
私)あ、あのぉ...どうかしました?
いや、あんまり話したくないんですけど。
まあとりあえず目の前に来たから話すよね。
?)さっきから聞こえてるんだよねぇ
はい??
?)俺らが愛想笑いだとかこんなもんかとか
げっ...まじかよ...
私)気のせいじゃないですか?
てか、この人誰だよまじで...
?)あ、言い忘れたけど俺は櫻井翔。
櫻井)てか、俺らのこと知らないの?
さくらいしょう。
...知らん、聞いたこともない。
私)はぁ...すみません、用がないなら失礼します。
そう言って乃亜と立ち去ろうとした瞬間。
誰かに腕を掴まれた。
?)用があるから話してんの。
はい?
てかこの人は誰...?
?)なんかさぁ〜、立ち話もなんだからこのあと俺らと遊ばない?
ナンパかよ...
ますます嫌いだわこの人達。
ってか乃亜ぁぁぁぁ!?
乃亜)はいっ!もちろんです♡
ああ、乃亜がとろけてる...
?)そこの口の悪い君は?
ムカッ...
はいはい、口が悪くてすみませんねぇ。
私)乃亜が心配だから行きますよ。
乃亜)また後でぇ〜♡♡
乃亜が手を振ってる。
ああ、めんどくさい。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!