第20話

🌝スイーツ-絶望- Ⅲ
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2017/12/28 01:22
【青い薔薇>>3】 



蛍光灯の光りが眩しい。

俺が目を開けると、見覚えのある顔が
目ん玉が飛び出しそうな目に、顎が外れてそうなくらい口を開けてこちらを見ている。

「…っ!母さんっ?!?!」

「あんたって子はほんとにっ!親に心配ばっかりかけて!どんだけ心配したと思ってるの!」

「…ごめん母さん。心配かけたよね。
俺もう自殺行為はしない。」

「…あんた本気でゆってる?」

「ああ。
俺はもう大切な人を失いたくない。
だから今度は、自分の命を大切な人の為に使う。
自分の手で守るって決めたんだ。」


体を起こして母に抱きつく。


「…心配かけてごめんなさい。
母さん、ただいま。」

「…うっ…ずっ…ぐすっ…。
…おかえりっ!」

母が俺を強く抱きしめる。
この温度、忘れない。

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