俺は深谷翔。未来や悠莉と同じ高校1年だ。
俺は小さい頃からいろんな女子に囲まれる。
それだけでうんざりなのにいつも告られる。
皆俺の顔だけで好きになってるんだ。
アイツ…未来と出会ったのは高1になって少し経ってからだった。
……
その日もいつもの様に呼び出された。
こいつ誰だっけ?見たことねーや。
俺のこと何も知らない癖に好きとか訳わかんねぇ事言ってんじゃねーよ。
女子は泣けばいいとか思ってる。
ふざけんなよな。
最低だから何?なんで振っただけで最低なの?意味不なんだけどw
その時見たことも話した事もない女子と目があった。
だから何?どうせお前も最低とか言うんだろ。
はじめてだったこんな奴に出会ったのも。
こんな事言われたのも。
何故だか分からないけど引き止めてしまった。
笑顔の可愛い子だったな。
そいつが同じクラスだと知ったのはまた少し先の話。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!