第25話

epilogue
3,438
2018/01/25 11:55


三年後___






“あなたへ

元気にしてる?俺は絶好調。

一つ報告があります。

俺、結婚する事になったよ。

相手は二歳年上のヌナ。

付き合ってる事の報告出来なくてごめん。

俺の結婚式、良かったら来てくれる?

あなたの結婚式から、

全然会わなくなったから、

久しぶりに会いたいし。

招待状、同封しておいたから、

来れるなら来てね。

じゃあね。またね。”





グクからの手紙。


グクとは私とテヒョンの結婚式以来会ってない。

グク結婚するんだなぁ。

率直に幸せになって欲しい。


同封されていた結婚式の招待状。

日付を見ると、

運良く公務も入ってなくて、

結婚式には出席出来そうだ。


はあ、にしても、

みんないろいろ進んでるんだな。




私たちの結婚式には、

私とテヒョンの仲の良い友人を招待して、

プライベートで行った。

もちろん、国でパレードもしたけど。

その時の私の友人達は、時々手紙を送ってくれて、

結婚したよー!とか

子供が出来た!とか

幸せな報告を度々してきてくれる。

みんな進んでるんだな。

そう感じることが沢山あった。








テヒョン
おーい。
早くしろよ


手紙に、思い出に、

いろいろ考え事をしていて、

明日からの公務の用意がまだ出来てない。


あなた

ごめん!今からする!

テヒョン
遅い。あと15分で出発
あなた

手伝ってよ!!

テヒョン
あなたが遅いから悪い
あなた

ドケチな王様ですね

テヒョン
いらない口叩いてないで
早くして


私が急いでバタバタしながら用意をすると、

いろいろ言いながらも、

用意の手伝いしてくれるのは優しい。







テヒョン
あー、疲れた


用意を猛スピードでして、

送迎車に乗り込む。

やっと休める。


テヒョン
さっき、何読んでたの?
あなた

あー、グクからの手紙。
結婚するんだって。
結婚式招待されたんだけど
行ってもいい?

テヒョン
あーあいつか。
あの無駄に顔面偏差値の高い奴
あなた

無駄にはいらない

テヒョン
いいよ。行っても
あなた

やった!

テヒョン
でも、一つ条件
あなた

何?

テヒョン
俺も連れてって


いや、全然いいよ。

いいんだけど、

何でそんなこと今更聞くの?


あなた

いいけど…何で?

テヒョン
あなたに変な虫が付かないように


心臓が大きく脈を打った。




大丈夫。どこへも行かないよ。




私はテヒョンだけのもの。


あなた

どこにも行かないよ。
私はテヒョンだけ。



そう言うと私は、

テヒョンに軽いキスを落とした。


テヒョン
それだけ?
あなた

えっ?

テヒョン
俺の気持ちはお前より大きいな


そう言うとテヒョンは

さっき私がしたのより、

長く深いキスをした。


あなた

ちょっ、ここっ、くるまっ

テヒョン
あなたがしてくるから悪い
あなた

だって…

テヒョン
そんな可愛い顔すんな
テヒョン
襲っちゃいそう


その言葉で私の頬は赤く染まる。

運転手さんもタジタジ。


テヒョン
まぁ今は我慢するよ
テヒョン
夜、寝かせねぇから









独占欲が強くて、


変態で、


自己中で、


王様らしくない王様だけど、



私は


そんな王様が、


嫌いなようで、


大好きなようです。


それも一つの愛だね。






結婚三年目。


まだまだ私たちは


いろんな愛を知りそうです。


end___

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