一日目は、ジミンさんに気絶するほど犯され
二日目は、ジミンさんの連れの人にも犯され
もう心も体もぼろぼろ。
今までの私への罰なんだろう。
私が従ったら、テヒョンとグクには
何の危害も無いのだから、
逆らわず、素直に従っていた。
なのに…
怖かった。
ジミンさんの言葉が。
何を言われても、従わなければいけない。
恐怖が募る毎日。
生きている心地なんて無かった。
従っても、従わなくても、
テヒョンに危害が加わる。
しかも、ジミンさんの事だから、
並大抵の仕返しではない事、
そんなの分かっていた。
方法はない。
でも、いい事を思いついた。
私が…になれば…
私はその命令に従った。
車に乱暴に乗せられ、
城へと出発する。
少ししたら城へとついた。
車の荷台を開けて、
用意していたんだろう、
私に、銃とスタンガンを持たせた。
ジミンさんは包丁と銃。
予想してた通りだった。
ジミンさんは
テヒョンを気絶させ、
気が済むまで苦しめるつもり。
場合によれば
殺すつもり。
ジミンさんは
城の門の前の番人の方を向くと、
何も確かめずに
番人は私たちを通した。
顔パスってやつ。
こんな危ない人なのに、
どうかしてるよ。ほんと。
来るのに慣れたように、
テヒョンの部屋へと向かっていく。
運が悪かった。
聞き慣れた声。
愛おしい声。
大好きな声。
私たちの背後から聞こえたその声。
そう言うと、ジミンさんは
テヒョンの方を向き、
テヒョンに向かって歩き出した。
テヒョンとジミンさんの距離は
どんどん縮まって、
お互い手を伸ばせば、
相手の肩に触れられるくらいの距離。
そう言うと、
ジミンさんは私に目で指示した。
“こいつをやれ”
私はテヒョンに近付いた。
ひどく怯えてるその表情に、
罪悪感を覚えた。
私はズボンのポケットから、
スタンガンを取り出した。
“ごめんね。テヒョン”
ビリビリビリッ
バタッ
“愛してる。テヒョン”
私は自分の首に
スタンガンを当てた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。