廊下でちょうど1-B組に会った。
いつものようにみんなで
馬鹿騒ぎしながら帰る。
これが楽しいんだよね。
途中で家の方向が違う
ザカオとダーマ、ぺけたんはバイバイ。
残った4人で話していると、
シルクがふと喋り出した。
みんな住めるといいな。
作業も捗るし、楽しみ過ぎるわ。
解散して各々の自宅に着いた頃…
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▶︎あなた宅
なんだろ、かしこまって…
私のお父さんは、
小学校低学年の頃病気で死んじゃった。
あんまり覚えてなくて、それから
お母さん大変そうだなって
ずっと思いながら生活してきた。
お父さんを忘れたわけじゃないけど、
お母さんはすごく頑張ったと思うし
私には否定する権利ないと思ってる。
正直私も嬉しい。
お母さんに支えになる人がいるなら
私も一緒に支えていきたい。
ちょっとびっくりしてるけど、
楽しみでもあるかな。
どんな人だろ。
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▶︎シルク実家
一人暮らし、なに持ってくかな。
荷造りしないとな。
ん?
親父から電話
うちは離婚してて、もう何年かな
親父と二人だった。仕事ばっかで
そんなに関わってもないし、
たまにしか帰ってこない親父。
うすうす感づいてたし気にしない。
再婚か…
いざそう言われると
なんかモヤモヤするけど笑
お嬢さんって…
いくつなんだ?小学生とかか?笑
まあいっか。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!