第6話

第五話
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2017/12/28 17:08
医務室のベッドに叶月は寝ており、傍で敦が見ていた。与謝野が叶月の容態を見ているが特に何ともないと言う。
式守叶月
ありがとうございます……。
与謝野晶子
与謝野晶子
ゆっくり休めば大丈夫さ。何かあったら呼んでくれ。
与謝野は医務室から出ていき、二人だけになる。
中島敦
中島敦
……ほんとに、驚いたよ
ずっと、死んだって思ってたから……
式守叶月
私も…ずっと気になってた
敦兄が心配するって……
でも、道も分からなかったし、助けてくれた男性への恩返しもしたかったから……
二人は懐かしむように互いのことを話し合った。
孤児院でのこと、別れてからのこと……
中島敦
中島敦
……でね、僕、異能力を持ってたんだ
『月下獣』って言うんだけど
式守叶月
……敦兄も持ってたんだ……!
中島敦
中島敦
え、それって……?
式守叶月
私も……異能力、持ってるの……
一方、太宰達は今後について話し合っていた。
国木田独歩
国木田独歩
彼女はどうする?
このままだとまたポートマフィアに狙われるだろう
太宰治
太宰治
ここで保護するべきじゃないかな
この探偵社なら一番安全だろう
それに、敦君と一緒の方が落ち着くかもしれない
谷崎ナオミ
谷崎ナオミ
逃げてきたのであれば、住む場所もないですからね……
保護するということでまとまり、社長へ報告しようと一同は決めた。その時
式守叶月
あ、あのっ……一ついいでしょうか……?
医務室で寝ていたはずの叶月が太宰達のいる部屋へと来ていた。そばには敦もいる。二人は真剣な顔で佇んでいた。
太宰治
太宰治
どうしたのだい?
式守叶月
……私を、探偵社で働かせてください!

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