第7話

第六話
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2017/12/30 18:34
国木田独歩
国木田独歩
……と、いうわけです
江戸川乱歩
江戸川乱歩
へぇ、面白いことになってるね
福沢諭吉
福沢諭吉
……なるほど、大体は理解した
帰ってきた社長と、乱歩に事情を説明した敦達。
式守叶月
お願いします……皆さんの役に立てるように頑張りますから……!
中島敦
中島敦
ぼ、僕からもお願いします!
社長に深く頭を下げる二人。社長は思案をし、やがて口を開いた。
福沢諭吉
福沢諭吉
……検討しよう。
後日、叶月には入社試験を実施する
それまでは敦のところにいるがいい
式守叶月
!あ、ありがとうございます!
中島敦
中島敦
ありがとうございます!
福沢諭吉
福沢諭吉
私はまた席を外す
各自仕事に励むように
社長はそれだけ言うと探偵社を出ていく。
社内は安堵の空気に包まれた。
谷崎ナオミ
谷崎ナオミ
よかったですわね!
谷崎潤一郎
谷崎潤一郎
ちょっとひやひやしたよね
江戸川乱歩
江戸川乱歩
異能力ね……、どんな能力だい?
式守叶月
はい、えっと……私の異能力は『書ノ結末』と言って……
そう言うと叶月は両手を出し、手のひらを上に向ける。すると1冊の本が現れた。藍色を基本色に、表紙に金の装飾が施されている。
谷崎ナオミ
谷崎ナオミ
わぁ、綺麗な本だわ……!
式守叶月
まだあまり使えないんですけど……
防御の異能力だと思うんです。
この本の大きさを自由に変えたり、あとは同じ本を大量に分身させたりして、攻撃を防ぐことが出来るんです
江戸川乱歩
江戸川乱歩
へぇ、防御系の異能力は頼りになるね
式守叶月
はい、組織に追われてるときも、この異能力でなんとか逃げてきましたから……
中島敦
中島敦
何かあったら身を守れるのはいいことだね
太宰治
太宰治
……なるほどね、大変だったろう
太宰は何かを考えたが、何も無かったかのように叶月に労いの言葉を述べる
探偵社がそんな賑やかになっていた時
一人の女性がやってきていた。

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