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第2話

❃あの日の僕はまだ知らなかった。❃
❀3年前の春❀

今日から桜生高校の1年生だ。
3年間どんな高校生活になるかまだ僕は知らなかった。
この高校は意外にレベルが高かったこともあって、
中学の時の同級生が数人しかいない。
僕の中学の人は僕含めて5人。
とても少ない。
だから、とてもドキドキだった。
正門を通ってすぐに大きな桜の木がある。
この学校の名前はこの桜が由来らしい。
まだ、予令まで時間があるから近くまで見に行こうか。
そう思って桜の木の下に向かった。

その桜の木の下に1人の女の子がいた。
その子が振り舞いた。
そのときー
僕の世界が変わったかのように周りの雰囲気が
ガラッと変わった。
キレイな長い黒髪、白い肌、背も僕とそんなに変わらない。
モデルのような、夢の世界のような子だった。
僕は頭の中が真っ白になってしまった。
その子と僕の目があってしまった。
せっかく同じ桜を見に来ているんだから
声をかけよう。
そう思って、きょとんとしている
彼女のもとへ歩いて行って声をかけた。
あなた

キレイな桜ですよね。

美咲
そうですね。
あなた

ずっと、見てたんですか?

美咲
はい、とてもキレイなので、
見入ってしまって。
あなた

ホントにキレイですね。

美咲
でも、いつか散ってしまうような。
あなた

え?

美咲
あっ、何かすぐ散ってしまう感じがするなと思って…
あなた

桜もいつかは散りますよ?

美咲
あっ、そうじゃなくて、
今はとてもキレイな薄いピンク色をして咲いているけど、
今にも消えそうな色をしているように見えるんです。
あなた

……

僕はこの時は気付かなかったんだ。
美咲が、どんな気持ちでこの桜の色を眺めていたのかを。
自分と似ている。
そう思ったんじゃないか。
僕は、まだその考えに行き着かずただ
呆然と彼女を見ることしかできなかった。
美咲
意味分かんないですよね💦
ごめんなさいm(_ _;)m
あなた

いえ、分かる気がします。

美咲
そういえば、
名前、聞いていいですか?
あなた

松永(まつなか)です。

美咲
松永君。
キレイな苗字だね。

私は櫻井美咲。
よろしくね。
あなた

よろしく。

美咲
ふふっ、松永君は何組?
あなた

僕は1組。

美咲
え!?一緒だ!!
これから1年間よろしくね!
あなた

うん。
じゃ、僕は教室に行くね。
櫻井さんは?

美咲
うーん、もう少し見て行こうかな。
後、美咲でいいよ。
あなた

そっか、じゃ後でね。
美咲。

僕は何も感じず教室に向かった。
✼••┈┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼✼••┈┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼
あなた

はっ!

あぁ、僕は夢を見ていたのか。
初めて美咲に出会ったあの日のことを。
あの日のことを僕は絶対に忘れないと思う。
ピロリン♫•*¨*•.¸¸♪
あなた

ん?

グループLINE  
きおり 「ねぇ、来週の土曜日午後って2人とも空いてる?」
僕 「僕は平気だよ」
祷 「俺も平気。」
きおり 「じゃ、来週の土曜日午後3時にいつものカフェね!」
祷 「了解」
僕 「OK!」
あなた

どうしたんだろう。

僕はこの後の出来事も、
6年前のあの日から物語が続いていることを
少しずつ実感するんだった。
今でも思う。

6年前の春
あの日から物語が始まっていたことを僕はまだ知らなかったことを。
ꕤ続くꕤ

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❁如月 沙奈❁
❁如月 沙奈❁
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