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第16話

動揺の土下座(前編)
桜庭早矢加
うぅっ!寒い
葉山凛花
おはよう早矢加。さっむいね
今は11月なんだけど、異常気象で雪が降っている。
まぁ、ここは寒い地方だから降る時もあるのだけれど。
葉山祐樹
寒いならなんで女子はスカートが短いんだ?
葉山凛花
それが女心よ!理解しなさい
葉山祐樹
そんなの知らないし。加藤みたいにちゃんと正規の丈にした方がいいと思うぞ。なぁ加藤?
加藤亜美
う、うん。それは流石に寒いと思うかな…
歩いていると、ニックネームが壁の遠川先生が目の前に立っていた。
桜庭早矢加
あ。壁、おはよう
葉山凛花
壁はこんな寒い日なのに立ってるの?
葉山祐樹
ドMなんじゃね?
壁(遠川先生)
その壁っていうナメくさった呼び名をやめてくれないかな…。ってそうじゃなくて、葉山兄弟と加藤。すぐ職員室に来てくれ
葉山凛花
はぁい
葉山祐樹
壁、そんな格好じゃ彼女できないよ
壁(遠川先生)
え⁉︎ひどいね葉山!
加藤亜美
…お言葉ですが、私もそう思います
壁(遠川先生)
何⁉︎加藤はドSなの⁉︎
葉山凛花
じゃあ早矢加。先に行ってて
桜庭早矢加
了解っ!
そう言いながらも、私は3人が職員室に呼ばれた理由が気になっていた。
3人とも、素行は悪くないのにどうしたんだろう?
桜庭早矢加
…思い立ったら吉日、だね!
いつもは土下座の選手だけど、今日私は探偵だ!













桜庭早矢加
まっすぐ職員室に行ったみたいだな
私は持ち前の運動神経能力で、微妙に開いていたドアにするりと入った。
ちょうど閉まるドア。
私は使っていない机の中に転がり込んだ。
ここからなら3人の会話がよく聞こえる。
壁(遠川先生)
葉山、加藤。これはどういう事だ?
壁の怒っている声が聞こえた。
やっぱり何かやらかしただろうか。
壁(遠川先生)
順位が急降下しているぞ
違った。勉強の話だ。


私はこっそり机の中から向こうを覗く。
目は結構いい方なので、順位もよく見えた。




私はそれを見て、声を出しそうになった。
桜庭早矢加
っ!!
慌てて口を押さえる。
その順位は、半分より下という順位だった。
確か前回は、亜美は3位、祐樹が15位、凛花が5位だった。
全員頭がいいのだ。
この学校は200人いるから、100位以下ということ。
なんで、そんなに下がったのだろう。
壁(遠川先生)
えっと、スライディング土下座部?だっけ?その部活に打ち込むのはいいけど、勉強はおろそかにするな
壁(遠川先生)
特に加藤は親が総理大臣だろ。お父さんがクレームを入れて来たよ
加藤亜美
…ごめんなさい
壁(遠川先生)
まぁ、ほどほどにしとけよ
…そんな。
私はただの選手だから、みんながどれだけ頑張ってるかなんて知らなかった。
凛花と祐樹はそこまで暇ではない写真部との掛け持ち。
サポートもやってるから、時間はそんなにないに決まってる。
亜美は家でも練習をしているらしかった。
ここは進学校。日本の中でも結構頭のいい高校だ。
毎日の宿題だってこなすのが大変なくらいの量だ。
私は、練習もしてない。
ただ、部活中にやるだけ。
…てか、私って亜美にちゃんと教えてた?
部活中しか、しかも結構感覚派だった気がする。
あんな雑な教え方じゃ、わかるものもわからない。
私が試験勉強をしている間に、みんなはスライディング土下座部の為に動いてたんだ。
私が部長なのに。
他の人に1番やらせて。
自分の成績がいつも通りな事に安心して。
私が「5位だよ」って言った時、亜美はどんな顔をしてたんだろう。



その時、コソコソと3人が話す声がした。
加藤亜美
この事、早矢加ちゃんには言っちゃダメだよ
葉山凛花
わかってる。早矢加に言ったら絶対部活中止にされる
葉山祐樹
迷惑かけるのも悪いしな
葉山凛花
でもこれ以上、睡眠時間削ったらマジ倒れるし…







机の中で上を見上げた。
ただ、真っ暗な空間が見えるだけ。
もう、私はどうしたらいいんだろう。

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桜海鏡麻
入賞者バッジ
桜海鏡麻
文芸部員は語彙力を投げ捨てました コメディしか書けない症候群 真っ向からのオタク、はやみねかおる、A3!、ヒプマイ、オンエア、ボカロetc... いろんなもの好きです、俳優さんとかも。 ボカロは最近はかいりきベアさんを狂ったように聞いてます 超仲良い同じ小説仲間→さくらもち いつも真子たちの話を応援してくれて嬉しい!趣味もめっちゃ合うことが判明したよね!これからもよろしくね!私はもう語彙力に関しては公言してしまってるわ笑笑 さくらの書き方すっごい素敵だし、みんなもぜひ「君と私のバトンパス」読もう!ほかの作品もいいぞー! Twitter→fanimu_suito プリ小説から来たと言ってもらえればフォロバ返します
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