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第1話

始まりの手紙
18
2017/12/20 13:54
「拝啓、優夜さん元気ですか?私は今も病と闘っています。家から出ることもできずに家から日々外を眺めながら優夜さんの事を思って手紙を書いています。お返事待ってます。」

私たちの始まりは祖母のお見合い写真から始まりました。
(百合)お祖母様!何をなさっているのですか?
(お祖母様)何って?お見合いの写真選びですよ
(百合)余計な事しないでよ!病気がちの私にお見合いなんて無理よ!
(お祖母様)無理じゃないですよ。百合はこんなに美しいのですから。大丈夫ですよ
(百合)お母様もこんなふうにしてお見合いをなさったのですか?お祖母様
(お祖母様)そうですよ。母の椿も父と結婚する前は私がお見合いをするように言って母椿がこの人がいいと言って父の咲真さんと結婚したのよ。
(百合)父親の名前始めて聞きましたわ、お祖母様!
(お祖母様)あらっ、そうだったの
(百合)父は今何処にいるのですか?お祖母様
(お祖母様)百合は知らないのでしたね。父親の優夜さんは事故で亡くなりましたよ。

その時、私は始めて父が事故で亡くなったことを知ったのでした。

(百合)父は事故で亡くなったことを今日、私は初めて知りました。お祖母様は、なぜ教えてくれなかったのですか?
(お祖母様)母の椿様に百合には話さないでと言われていたもので言えなかったのよ。
(百合)母にですか?
(お祖母様)そうよ、父親を憎んでいるのではないか、恨んでいるのではないかと心配でたまらないと母椿様は言っておりましたよ。
(百合)そうだったのね、私は父を恨んだことや憎んだことは一度もありませんわ。お祖母様
(お祖母様)そう、それなら椿様も話したことを許してくださるでしょう。
(百合)母は病弱で家からよく手紙を書いていたらしのですが書いた手紙はまだ一通も家から見つかってはいないというのです。
(お祖母様)百合様はどの人が良いのです?
(百合)お祖母様、私はもう恋人はいるのですよ。
(お祖母様)まぁ、そうでしたのですね。その方はとても良い人なのてしょう?
(百合)私のとても大事な人なのですよ。
(お祖母様)百合様がその人がいいと言うのであれば私は何も言いませんわね
(百合)ありがとうございます。お祖母様
(お祖母様)その人を大事にしなさいね。
(百合)はい、お祖母様

私は、初めてお祖母様に彼の話をしました。

(百合)今日はあの人何をしているのでしょう。また、手紙を書いて見ましょうか?

(咲真)あの人は今何をしてるのでしょうか。今度会いに行って見ようかなきっと、僕のことを待っているのではないではないだろうか。また、手紙が届いているのだろうか、届いていたら楽しみだな。
(百合)「咲真さんへ
お元気ですか?私は今日初めてお祖母様に咲真さんのことを話しました。
咲真と会ったあの日から3ヶ月が経ちます。お祖母様はお見合い相手の写真や手紙を片っ端から断りを入れています。話したことで咲真さんの結婚はまだ反対されているけれどお付き合いしてもいい許可がおりました。私は病気がちであまり外に出れませんが今度の春桜の咲く公園でお祭りがあります。もしよければ二人で一緒に行きませんか?私はその日初めて浴衣をお祖母様に着せてもらうつもりです。お返事待ってます。百合」よし、これで明日の手紙を待ちましょう!
(咲真)あっ、百合さんからの手紙だ
春の桜祭りか、仕事も休みだから大丈夫だ、うわぁ、初めて百合さんとお祭りか浴衣を着るって書いてあったなぁ
返事書いて送らなきゃ
「百合さんへ
僕は、お元気です。
今度の春の桜祭りに百合さんと一緒に行きたいです。その日はちょうど、仕事も休みで暇なのでよけれ祭りの前にお食事でもしませんか?帰りは僕がお家まで送っていくので食事も一緒に出来たら嬉しいです。お返事待ってます。」ちょっと恥ずかしいな。初めてのお誘いだからな一緒にいきたかな百合さん一緒に行ってくれるかな。

次の日に咲真さんから手紙が来ました。

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