第23話

遊園地。
637
2018/01/24 00:58
エネのそんな言葉が事の発端。
今、メカクシ団は遊園地に来ていた。
カノ
カノ
いやぁ僕、遊園地久しぶりだなぁ〜♪
マリー
マリー
私は初めて!セト!いっぱい楽しもうねっ♪
セト
セト
そうっすね!まずは何から乗るっすか?
モモ
モモ
あの〜…折角皆で来たのも良いんですけど、二人組で別れて廻りませんか?
アヤノ
アヤノ
あ!いいね〜じゃあシンタロー、一緒に廻ろうよ〜
シンタロー
シンタロー
俺?まぁ…いいけど
というモモの意見で二人組になって遊園地を廻っていくことになった。
・カノキド
・セトマリ
・ヒビモモ
・シンアヤ
・コノエネ
・あなたラム(ロン)
〜カノキド〜
カノ
カノ
キド〜♪僕と二人っきりだねぇ
キド
キド
黙れ殺すぞ。
カノキドはジェットコースターに乗ることにした。勿論カノが無理やり連れていった。強気な言葉を述べているキドだが目は潤っている。それを見てカノの欺いていない素のニヤニヤが増す
カノ
カノ
あれれ?もしかして泣いてるの?
キド
キド
なっ…泣いてない!
カノ
カノ
怖かったら僕に抱きついていいからね〜♪
キド
キド
誰がお前なんかに抱きつ…うわぁぁぁ!!
キドがカノに涙目で抱きついちゃったのは二人だけの秘密。
〜セトマリ〜
マリー
マリー
わぁぁ!クルクルしてる〜!
セト
セト
もっと回るっすよー!
セトマリはコーヒーカップを楽しんでいる。
傍から見ればただの仲良しなお兄ちゃんと妹という幸せそうな兄妹。
マリー
マリー
セト〜!私も回したい!
ハンドルを指さす。
セト
セト
いいっすよー!
マリー
マリー
んんっ…あれ?固い…
セト
セト
こうやって…
マリーの小さな手をセトの大きな手で覆い、ハンドルを回す。
マリー
マリー
セトすご〜い!
セト
セト
そんな事ないっすよ〜
幸せそうな兄妹は幸せそうなリア充に見えた。
〜ヒビモモ〜
ヒビヤ
ヒビヤ
おばさん、どんだけ食べんの…
モモ
モモ
おばさんじゃないから!アトラクション混んでるんだもん!だったら食べてた方がいいでしょー!
二人は遊園地のファストフード店にいた。
ヒビヤは飲み物だけ買い、モモは唐揚げやピザ、苺のパフェ、クリームソーダ…と沢山買い込んでいた。
ヒビヤ
ヒビヤ
へぇ〜…
呆れ顔で飲み物を飲むヒビヤ。しかしストローの奥底からズズズと空になった音が聞こえた。
ヒビヤ
ヒビヤ
あ…なくなっちゃった
モモ
モモ
はいっ!
モモが飲んでいるクリームソーダのストローをヒビヤの口に咥えさせる
ヒビヤ
ヒビヤ
ちょっ、おばさん!?/////
モモ
モモ
私、間接キスとか気にしないから飲んでいいよ?
ヒビヤ
ヒビヤ
はぁぁ?/////
とか言いつつ飲んだのは………誰だっけ?
〜シンアヤ〜
アヤノ
アヤノ
シンタローと二人で遊園地廻れるなんて夢みたいだなぁ
シンタロー
シンタロー
現実だぞ…//
シンタローが微妙に照れてるのはアヤノと手を繋いでいるからだ。二人で遊園地を廻っている。
アヤノ
アヤノ
シンタローの手、温かいなぁ
シンタロー
シンタロー
は!?/////
アヤノ
アヤノ
手も大きいし安心感あるよ〜
シンタロー
シンタロー
はぁ…/////
そう言いつつ二人はベンチに座った
アヤノ
アヤノ
シンタロー照れてるね〜
シンタロー
シンタロー
照れてねぇし!/////
そう言ってシンタローはアヤノの手を繋ぎ直した。恋人繋ぎに。
〜コノエネ〜
エネ
エネ
あの〜ニセモノさん?
コノハ
コノハ
なぁに?
エネ
エネ
私、貴方の食べてる姿見てるだけなんですけど!?とってもつまらないです!
この遊園地、まさかのネギマが売っていた。コノハはエネのいるスマホを片手にネギマを頬張っている。
コノハ
コノハ
じゃあ写真撮ってよ
エネ
エネ
はい?
コノハ
コノハ
僕がネギマ食べてる姿、写真撮ってよ
コノハはニコッと笑ってみせる。
エネ
エネ
しょうがないですね!//
エネの胸がキュンと鳴ったのはきっと空耳。
〜あなたラム(ロン)〜
ラム
ラム
結構高いな…
あなた

そりゃ観覧車なんだから高いに決まってるじゃん!

ロン
ロン
遊園地なんて初めてです!
ラム
ラム
…ていうか距離も近い……///
あなたラム(ロン)は観覧車に乗っている。今は丁度頂上辺り。
あなた

まぁこんな小さなゴンドラだしな

ラム
ラム
なんか恥ずかしいよ…//
ロン
ロン
ラムさんが照れてる!珍しいですね〜
なんて
楽しんでる場合じゃなかったみたい。
一体何処で何を間違えたのだろうか。
五月蝿い蝉の声が途切れ、劈く悲鳴が鳴り響いた。

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