7:30
何気無い顔をしてこの道を歩く。
ジャストタアアアアイム!
君が8時30分にこの道を通ることは、調査済みだ。
こんな風に他愛のない話をしている瞬間がとてつもなく楽しい。
周りには生徒があまりいない。
それもそのはず、今日は入学式なので、
私たち新一年生は、9時半までの登校となっている。
こーゆーのがずるい。
私とハルトは幼馴染で、気づいたらずっと一緒にいた。
よく「春カップル〜」なんてよく言われていたけれど
私も、ハルトも別に気にしていなかった。
隣にいるのが当然だから。
でも、人の運命の出会いとやらを私はどうやら見てしまったようだ、
綺麗な桜の木の下に、女神がいた。
本当に女神。
ショートカットで男勝りな私とは正反対の可愛らしい女の子が。
女の子もハルトの方を見ていた。
ずっとそばにいたから、わかっちゃうんだなあ。
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入学式。
考えてしまうのはハルトとあの子のこと。
運命の出会いってあるんだなあ。
あー。神様にとことん愛されてないなー。
呼ばれて入ってきた生徒会長は、あまりに綺麗で、
おそらくその体育館にいた生徒の全員が息を飲んだ。
なんだいなんだい、
高校には美女しかいないのかい、、。
会場にいる人たちは、
聞いていると言うより聴き入っていると言う感じだった。
私もそうだ。一瞬で生徒会長のファンになってしまった。
入学式が終わり、教室に入る。
ハルトと同じクラスになれたようだ。
始まった自己紹介。
私も普通にして、私の次の次くらいに
歓声が上がった。
、、アノコオオ!朝の子だ。
ねえ。まさかの妹!?てか、間近で見ると、もっと綺麗。
ハルトの方を見ると
サクラさんの顔が潰れるんじゃないかくらいの勢いで見つめていた。
まあ、しかしなんだかんだ言って、いいクラスになりそうだ。
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やっと高校生活にも慣れてきた頃にゴールデンウィークの突入した。
おもわず、、
そんなこんなで、、、、
ゴールデンウィーク!スタートッ!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!