ユウガ
たっだいまあ!
レイカ
お、おかえ、り。
ユウガ
いやあ、レイカに会えない1週間は長く、苦しかったああ
ユウガ
あれれえ、レイカ、俺がいないうちにまた可愛くなったあ?
それ以上かわいくなってどうするのー?
もー本当にもー。
喋り続けるユウガの笑顔に違和感を感じた。
この時にそれを聞いていれば、未来を変えられたかもしれないのに。
レイカ
あのね、ユウガに、聞きたいことがあるの!
ユウガの言葉を遮り、
あたしは言う。
レイカ
サワって人の事、知ってる?
一瞬歪んだユウガの顔をあたしは見逃さなかった
ユウガ
なーに言ってんの?だれえ?
あ、もしかして次のターゲット?
クラスメイトだよね、そんな名前の人いたっk
レイカ
もう嘘はやめてよ!
レイカ
知りたいの!あなたのこと!
悲しそうな顔をしたユウガはゆっくりと口を開く、
ユウガ
サワは、俺の親友だよ
ユウガ
少なくとも俺は思ってる
ユウガ
サワは、些細な事でいじめられ始めた。
俺もそれには気づいていたけど、
そのうちなくなるだろうって思ってた。
ユウガ
でも、どんどんどんどん酷くなっていった。
ユウガ
俺は、サワから相談を受けた。
でも俺は、
ユウガ
「男だろ」って、
「もう少しだ」って、
そんな事を言ってその日は解散した。
ユウガ
次の日、サワは学校に来なかった
ユウガ
そして、担任の教師が、、、
ユウガ
「亡くなった」って、
そう、冷たく言ったんだ。
ユウガ
そのあと、サワの家に行ったんだ。
部屋に入らせてもらった。
日記があった。
最初の方は、楽しい思い出ばっかりで、
その楽しい思い出の中にはほとんど俺がいて、、、
ユウガ
でも、後半は、すごく少ない文章で、
いじめについて書いてあった。
ユウガ
あいつがどれだけ苦しかったか、
その時わかった。
遅かった、
ユウガ
次の日、
普通に、サワがいない日常が始まった。
いじめていた奴らは笑っていた。
ユウガ
俺は、屋上をこじ開けて、
自殺しようとした。
その後の記憶は曖昧で、、
なーんか、気づいたら こうなってました的な?ww
ユウガ
そして、俺は悪魔になって、
いじめた奴らを苦しめた。
人の憎しみをサポートする悪魔、ユウガ君の誕生でーす
なんて言えばいいのか、わからなかった。
私は、
私はなんて言ってあげればいいのだろうか。
自分から聞いたのに言葉が思い浮かばない。
なんて、なんて、
無力なのだろうか
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第12話 8.29 暖かい
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少年症状 (一,二話改稿作業期間/現在1-8まで更新済み)
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