第5話

悪魔はほんとに存在する
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2017/12/21 14:34
「大丈夫?」

そういってこちらに駆け寄ってくる細い人。

「服破れてんじゃーん」

唇さんがそう言うと服を脱ぎだした。

「これやるよ!」

そう言うと自分の服を差し出し

「え、でも…」

戸惑っていると

「そんな格好じゃ人前出られねぇーし俺も今から泳ごうと思ってたし!」

その言葉に甘えて私は服を受け取った。

当たり前だけどサイズの大きいそのTシャツはなぜだか分からないけど

安心する匂いがした。

「あ、カメラ…!」

私は目の前でプカプカしてるカメラを見つけた。

「あ、そーだ、カメラ」

唇さんも思い出したかのようにカメラに近寄る。

「あの、弁償します!」

そう、この一言を言わなければ未来は変わっていたかもしれない。

神様はやっぱり私を突き放したのだ。

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