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第3話

第二章【自分自身】
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2018/01/08 18:14
彼との出会いは親の関係だった。
彼は父の友達の笹原さんの息子で、両親の関係が始まりだった。
何度か家に呼ばれて、話をするうちにいつしか私は好意を寄せていた。
そして、勇気を振り絞って告白をした。
答えは「はい」。
ずっと昔から溜め込んでいた気持ちを伝えることができて、それがただ嬉しくて、私の目から涙が溢れてきた。
急に泣き出す私に困惑しながら彼が言った。
「大丈夫。これからはずーっと一緒だよ。」
そう約束し、私を抱きしめた。

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その約束も今は諦めかけていた。
治らないかもしれない病気に侵された彼。
彼は数週間後の手術のために今日から入院だ。
今日は月曜日。学校が始まる。
当然、授業は集中できるはずもなくずっと上の空だった。
先生の話す言葉が耳の中で響いている。
昼休みはずっと空を見上げていた。
でも友達も流石に私の異変に気づき始めて、声をかけてくる。
その度「大丈夫、ちょっと疲れてるだけだから」なんて嘘を言う。
ほんとは誰かに聴いて欲しい。
自分だけがこんな辛い目に合わないと行けないのはどうして?
でも同情なんていらない。
そんなものいらない...私が今一番欲しいのは彼と過ごす時間だけだから...


学校の終わりを告げるチャイムが響き渡る中、私は急いで教室を飛び出す。
待ちわびていた時間。
駅の人混みを進んで急いで向かう。
でもその時あることが私の脳裏をよぎる。
『彼がいなくなったらどうするの?』
まるでもう一人の私が囁くように。
立ち止まって考える。
うつむいて。
人々が不思議そうに私を見ながら通り過ぎる。
私は...どうなるの??
 

【第二章 END】




【投稿遅くなってしまってごめんなさい( ;∀;)】