プリ小説

第9話

🦇
ジャック
俺が生まれたのは200年以上も前の話しだ。

当時の日本は鎖国状態だった。
俺の父はその少し前に貿易の関係で来日したんだ。

で、そこで母と出会った。
お互い恋に落ちて、結婚を誓ったんだ…
でも、俺が生まれて3年くらいした頃、、
南蛮人のキリシタンとして父が処刑された。
磔られたまま火炙りだ…

母はそんな父の嫁として酷い仕打ちをうけた。
もちろん俺もだ。


引いてるか…?

あなた

ううん、引くわけない…

そしてジャックは安心したように話を続ける
ジャック
母はとても強いひとだった。
どれだけ咎められ、苦にされても笑っていた。

母だけは失いたくなかった。

でも、別れは突然だったんだ…

街が吸血鬼に襲われたんだ。

俺たちは父の屋敷に逃げ込んだ。

でも、街の女が俺たちを身代わりにしたんだ。

屋敷はすぐに囲まれ、俺たちも見つかった。
あなた

お父さんの屋敷って…

ジャック
ここだよ…
父は宣教師としても働いていたから、敷地内には教会もあるんだ…
あなた

そのあとどうなったの?

ジャック
母は最後まで俺を守って死んだ。

俺を殺そうとしたやつを刺した。

その時に、刺された奴の血が俺の体内に入ったんだ。

それから俺は吸血鬼となった。
あなた

そんな…

ジャック
俺のことが怖いか…?
あなた

少し…
でも私はジャックにそれ以上の想いがある

ジャック
恐怖に勝てるものがあるのか?
あなた

私…ジャックが好き…

確かに恐怖はあった。
でも、今の話を聞いて想いが確実にもなった。
私が守りたい。
ジャック
それは…無理だ。
あなた

なんで…

ジャック
俺らは人を喰らうんだぞ?
今はまだお前が子供でも…
あなた

私ね…ジャックに食べられて死ねるのだったら嫌じゃないよ?

ジャック
それでも俺は…っ
大切なものを失うと思うと怖いんだ
あなた

私なら大丈夫…
だからお願い。少しでも側にいさせて

刹那、ジャックの血の気のない顔に少しだけ生気が感じられた気がした。
私の身体を包み込んだ冷たい彼は耳元で囁く
ジャック
側にいてくれ…
そして私たちは最初の口づけを交わす。

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