プリ小説

第11話

🦇
悲痛な叫び声が聞こえる。


ゴオッとなると炎。


崩れ落ちる建物。


私の前に佇む影も崩れていく。





そして、夢の中の私の叫びで目を覚ます…









ジャックの屋敷に来てから早くも半年。
これだけ一緒にいてもジャックのことが全て分かった訳ではなかった。
あなた

ジャック〜〜…

ジャック
ん、、あなた…おはよ
ジャックは朝に弱い。


挨拶しても寝ぼけてるし、起きない時だってある。


もともと夜行性って事もあるかもしれない。


でも…私は知っている。


ジャックが夜中に抜け出していることを…





昨日だって夜起きた時にいなかった。


私と初めて会ったのだって夜だったし…
あなた

ねぇ、ジャック…?

ジャック
どうした?
優しい笑顔でこちらを向く。







最初は興味本意で聞きたいだけだった。


あんなことが起きるとは知らず…
あなた

あのさ、ジャックのご飯って…

ジャック
言ったらあなたに怖い思いをさせるかもしれない…
あなた

私は…ジャックの全てを少しずつでも受け入れていこうと思う。

ジャック
それでも…
あなた

ジャックが吸血鬼ってことは、すごくショックな事もあるかもしれないけど、そんなのはとっくに覚悟してるよ?

ジャック
そっか…
ジャック
俺たちは人間の血を吸って生きるんだ…
特に成人したての女の血は美味しい。
あなた

もしかして…
最近女の人がたくさん殺されてるのって…

ジャック
俺らの仕業だよ
あなた

俺らってことは…
他にも吸血鬼がいるってこと?

ジャック
吸血鬼にも種類があってね…
考えの違いで固まっているんだ。

1つは俺たちのように、人間と共存している赤翼派。

もう1つは、人間を餌としか見ない黒翼派だ…
あなた

そんな…

ジャック
この前お前を襲ったのは黒翼派だ。
あいつらは横暴で攻撃的なんだ…


何年か前も黒翼派が起こした事件があった、
あなた

それって…この街?

ジャック
そうだ。

一件の民家が襲われたんだ。

確か…あれは12年前だった
なぜかこの時私の体は、彼の言うことを聞くことを拒否しているようだった。
ジャック
その家には3人の家族が住んでた。

すごく仲が良かった夫婦と可愛い娘。

娘はまだ幼かった。
ジャックの一言で私の頭には次々と光景が浮かんでくる。
ジャック
襲われた日、その家族の内、娘以外は亡くなった。

その子の両親は、娘を守るように被さって死んでいたんだそうだ…
私はこの話を知っている…
ジャック
え…?あなた…っ!?
記憶が走馬灯のように体を駆け巡る。


最後に悲鳴とコウモリの大群が見えたかと思うと、私は立っていられなくなった。


そうだ…


あれは私の家族だ。

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