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第3話

静香の願い
森の奥地で星輝と藍紗は開拓者達に囲まれ尋問を受けていた。
「どこから来た?」



「貴様ら、見ない顔だな」



「何故何も答えぬ?」
星輝
星輝
(ひえー…オワタ。オワタわ俺。マジ無理すんません許してマジで無理やって俺らはお前らと話されへんねんだって俺らまだ死にたくないもんwww(^q^))
藍紗
藍紗
(なんで答えないか!?あなた達みたいになりたくないからに決まってるでしょ馬鹿じゃないの!?死ぬ!?あ、もう死んでたか!じゃなくてマジやばいマジやばいマジやばいマジやばいマジやばい無理無理無理無理こっちが死にそうー!!)
-2人のSAN値は限界点を突破しようとしていた。
静香
静香
でやああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
そこに現れたのは-先程思念の塊から貰った神刀で開拓者達の魂を切り裂く静香だった。
藍紗
藍紗
しーちゃん!
星輝
星輝
信じて良かったぜ…!
涙目の藍紗は静香に抱きついていた。
静香は藍紗の頭をそっと撫でる。
静香
静香
2人とも、私の言うことを守ってくれてありがとう。
私はもう………誰も失いたくないから…あんなことを言ったけれども…嬉しい、ありがとう
藍紗
藍紗
星輝
星輝
誰もって……
静香
静香
それは歩きながら話すよ
私がまだ6歳ぐらいだったかな。
私には、8つ離れた兄が居たんだ。
ある日兄は、友達に誘われてこの森に行ったらしい。
それ以来、兄は帰ってこない。
当時は、一人旅に行ったんだよなんて無理矢理すぎる親の嘘で真実を知らなかった。
でも、私が兄の歳を越えたとき、親に話された。
私は当然疑った。
でも、変わらない現実、変えられない過去は私の少しの希望を見事に打ち砕いた。
それは、兄の墓を前にした時だった。
昔から見えてはならないものを普通に見てきた私には、はっきりと兄の姿が映っていた。
でも、その兄はどこかいつもの兄じゃないように思った。

「ねぇ、今日のお兄ちゃんなんか変だよ」

私が言うと、周りは驚きながら私を宥めた。

「違う、本当に変なの。なんか…顔色が凄い悪いの。悪いってレベルじゃないくらい悪いの」

何度私がそう言っても、結局誰も信じてはくれなかった。帰り際に一瞬兄の墓を見た時、兄が私の方を見て「ごめんな」と口を動かしていたのがはっきりと見えた。
それ以来私はもう霊を見ても家族に何か言うことは無かった。ただ、心の中で「ごめん、今は相手できない」と謝って私に助けを求めたり、声をかけてくれる霊達を無視した。
静香
静香
…あの思念の塊も、開拓者達の魂も。
本来なら私みたいな体質の人にしか見えないはずなんだ。
……でも、藍紗も星輝も、その目で見ている。
それはきっとこの森の呪いのせい。
…だから、2人はこの森から出たらもう霊なんて見なくなる。でも、私は以前見え続ける……。
でも…2人には、霊が悪いものばかりだと思って欲しくない。この現世に霊魂が残ってしまうのは、未練があるから。悪霊は、その未練が果たせないもどかしさとか…悔しさとか……あらゆる負の感情に呑まれて自我を失ってしまっただけ。
だから、霊に敵意を向けないで…
藍紗
藍紗
…………しーちゃん
星輝
星輝
………話してくれてありがとうな、静香
静香
静香
…………行こう、そろそろ残りの開拓者達の魂がやって来るはずだから

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これからかなり低浮上気味になるかと思われます、筆の遅いファンタジー系小説ばっか書くノゲノラ、東方、ボカロ大好きな人です。 プリ画像でも同じ名前でそこら辺に居るのですが、最近は全く浮上しておりません。←
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