アナザーは溜息をつき椅子に座る
あまり変わらないと思うけど, アキュートは“ふふん”と笑った 。
そう言って指をパチンと鳴らした。
私の周りがどんどん明るくなっていく。
そう言って, サンクチュアリと白亜は離れていった。
快斗が呟く 。
そして, あたりが眩しくなった次の瞬間……
ぎゃああああああッ!!
叫び声が聞こえた。
後ろにいたクラスメート達は……
一瞬にして死体になっていた 。
凛と響輝は, 立ち尽くしていた。
そして, サンクチュアリが口を開いた。
アイツらのやり方は理解ができない 。
今でも, アイツらの元に行ってぶっ殺したいという気持ちが山々だ 。
だけど, まずはクラスメートの死体に手を合わせた 。
白亜の呼ぶ声が聞こえた 。
そうやってこの恐怖のゲームは幕を閉じたのだった 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!