第15話

姉と妹
86
2018/05/12 14:00
白亜
白亜
お、おまえ…のねーちゃん!?
凛
たしか…行方不明とかいってたよね?
あなた

うん。言ってたよ。
でも、これは本当のこと。

…全て話さなきゃいけない。
私のことを…全部…全部…
あなた

私はあなた…。知ってるよね。
私の姉の名前は、サンクチュアリ。
そして、私たち姉妹はこの異変を毎年解決していってる。だから、去年も…一昨日も……
この異変を無くして、死者を減らそうと…ね。

快斗
快斗
そう…だったのか。
ありがとうな…話してくれて。
快斗は、私を見て微笑む。
私も、快斗を見て微笑んだ。

この笑顔を守りたい。守りたいよ。
トワイライト
トワイライト
1人…「奇跡の血」の流れる少女、あなた。
2人…「タヒの邪気眼」を持つ少年、白亜。
3人…「月の巫女姫」の二つ名を持つ少女、凛。
4人…「運命を司る紋章」を持つ少年、響輝。
そして、5人…「チート」を持つ少年、快斗。
そう呼ばれていたっけなあ?
皆は、驚く。
狼の少年は笑う。
???
???
トワイライト…
こいつが、トワイライトと言うらしい。
腕並みはアナザーの少し手前らしいが、スピード重視の厄介な敵だ。
あなた

な…なんで…私に…「奇跡の血」が流れてるってわかったの?

トワイライトは、高笑いする。
トワイライト
トワイライト
知らないとでも?
いやはや、去年…いや、一昨年か?
アキュートがお前の血を飲んで覚醒したからな。
そういや…忘れていた。
私は、誤ってアキュートに血を吸われてしまい、アキュートの能力が進化した。それで、全滅に追い込まれたんだ。
快斗
快斗
んで、君は戦うの?
トワイライトは、剣を抜く。
禍々しいオーラを漂わせている。
トワイライト
トワイライト
当たり前だ。
戦いたくてうずうずしてんだよ。
早く、血飛沫上げろよ。
白亜は、にやりと笑う。
白亜
白亜
それは、無理な話だなぁ?
自分が血飛沫あげても楽しくねぇだろ?
俺は、お前が苦しんでるところが見てぇんだよ。早く、苦しめよ。
…さすが、サイコパス…
発想が怖いね…
響輝
響輝
そ、そーだよ!!
白亜の言う通りだよ!よくわかんないけど…
トワイライトは、響輝を睨みつける。
響輝は、ビクッとして凛の後ろに隠れる。
???
???
まあいい。
ここで脱落してもらう。“神に選ばれし者”がいるんでな。こちらが勝たせてもらう。
トワイライトは、にやりと笑う。
トワイライト
トワイライト
ふん、絶対負けるか。

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