どこかで笑い声が聞こえた。
とても、甲高くて不気味に聞こえた。
目の前に、狐の面を被った少女が現れた。
甲高い笑い声の正体は…こいつか。
そう、快斗は声を上げた。
でも、ほかの人たちは、首を傾げた。
たしかに…
今見えるって人は、私と快斗と白亜…
霊感がある、璃久だって見えてない…。私達に、共通点があるってこと…?
白亜と快斗は、頷いた。
本当に、見えているらしい。*****は、クスッと笑う。
*****は、頷いた。
確かに、あいつ…どっかで…
白亜は、溜息をつく。
3人とも、記憶を消されている。全て。
ひた…ひた…ひた…
この足音は…!?
暗闇の奥にくねくねがみえる。
こちらに向かってきているようだ。
すると、くねくねの方に向かい、剣を出す瞬間と同時に切り刻み、剣をしまう。
…こんなのに…勝てるのか…?
初めは、勝てないと思った。でも、勝たないとここで皆殺しにされてしまう。なんとしても守りきらないと…!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!