第9話

2つ目の怪異【くねくね】下
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2018/01/21 02:31
どこかで笑い声が聞こえた。
とても、甲高くて不気味に聞こえた。
怪異神と名乗る者
怪異神と名乗る者
*****。
お主、本当に邪魔するのだな。なら、消すまでだ。ここで、皆殺し…と行こうか。
目の前に、狐の面を被った少女が現れた。
甲高い笑い声の正体は…こいつか。
快斗
快斗
…お前は、誰だ?
そう、快斗は声を上げた。
でも、ほかの人たちは、首を傾げた。
苺虹
苺虹
何言ってるの?
そこ、誰もいないけど…
夏稀
夏稀
狂っちゃった?快斗。
玲
なっちゃん…
そんなこと、言わない方がいいよ。
正直なのは、いいけど…、嫌だってこともあるんだよ?
煌夜
煌夜
まぁ、いいじゃないすか。
ダメなこともあるっすが、ここでは嘘をついてはいけないっすよね。
玲
煌夜くん…。
白亜
白亜
まぁ、ここで言い争いは控えた方がいい。
俺にも、見えるからな。多分、あいつは決まった人間しか見えねぇんじゃないか?
たしかに…
今見えるって人は、私と快斗と白亜…
霊感がある、璃久だって見えてない…。私達に、共通点があるってこと…?
???
???
まさにそうだな。
お主ら、我が見えるであろう。
白亜と快斗は、頷いた。
本当に、見えているらしい。*****は、クスッと笑う。
???
???
あやつは、怪異を操ってるやつだ。
まぁ、怪異神と言われておる。
快斗
快斗
怪異神…??
もしかして、この怪異の元凶?
*****は、頷いた。
確かに、あいつ…どっかで…
白亜
白亜
やっぱ、そうだよな、あなた
俺も見たことあるような気がすんだ。快斗は?
快斗
快斗
…ある。
どっかで…でも、思い出せない。
白亜は、溜息をつく。
3人とも、記憶を消されている。全て。
ひた…ひた…ひた…
この足音は…!?

暗闇の奥にくねくねがみえる。
こちらに向かってきているようだ。
怪異神と名乗る者
怪異神と名乗る者
そうか…
今、くねくねの怪異の途中だったか。
まぁよい。この怪異は、終いにしよう。
すると、くねくねの方に向かい、剣を出す瞬間と同時に切り刻み、剣をしまう。
…こんなのに…勝てるのか…?
初めは、勝てないと思った。でも、勝たないとここで皆殺しにされてしまう。なんとしても守りきらないと…!

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