…くねくねを一撃で仕留めた怪異神と私達は、戦う。しかし、怪異神は、私達3人にしか見えていない。どうやって戦えと言うのだ。
私は、そう呟く。
すると、怪異神は甲高い笑い声を響かせる。
怪異神は、ひとつ刀を抜いた。
それからは、とてつもない妖気が感じられた。1回斬られただけで死ぬ…そう思ったのだ。
…そうか。
姿が見えなくても、妖気だけは感じられるのか。
*****がそう叫ぶ。
目の前を見ると、怪異神がいた。
ぎりぎり避けた…が
後ろには、李依がいた。
李依の片腕は何処かへ消え去ってしまった。
周りはパニックになった。さすがの白亜でもいつものサイコパス症状は出なかったようだ。
そう呟くと、李依の腹を真っ二つに切り裂き、杏葉の両腕両足を一気に斬った。
もがき苦しむ杏葉。
それをみていた周りの人々は、初めは、何が起こっているかわからなかった。だんだん理解してきて逃げ出した。
紗英がいつもより大きな声で叫ぶ。
その声に、驚いた苺虹は目の前をみて愕然とし、数秒後に血飛沫をあげた。
苺虹がいた所をじっと見つめると、そこにはその場から動かない普通の倍以上の大きさをする猫がいた。手についた血をぺろぺろと舐めていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。