第5話

突然の電話
私はいつの間にかゲームをしていた途中で眠ってしまっていた。そうして何時間か後にケータイに誰かから電話がかかっている音で目覚め...。
あなた

(ん...電話...?誰からだろ...?)

すぐ手元にケータイがあったから私は寝ぼけ眼のまま相手を確認しないままに電話に出た。
あなた

ぅ...も、もしもし...?

梶裕貴
梶裕貴
...あなた?ひさしぶり、元気してた...?
あなた

...え...。え!?...その声、もしかして裕貴お兄ちゃん!?

私は電話の声の主に驚いた。それは連絡を待ち望んでいた裕貴お兄ちゃんで...。
梶裕貴
梶裕貴
何、もしかして相手を確認しないで電話に出たの?そういえば眠そうな声だね
あなた

う、うん...寝落ちしちゃってたみたいで...。ずっと連絡なかったけど、体調は大丈夫なの?

梶裕貴
梶裕貴
うん、まあ大丈夫だよ。あんまり連絡できなくてごめんな、仕事が忙しくてあんまり休めなくてさ...。
あなた

また新しいアニメにも出てたしね、私も見たよ...。それで、電話してくれるなんてどうしたの?

私は平然を装って電話をしていたけど、心の中は緊張と嬉しさでいっぱいいっぱいだったし、少しケータイを持つ手も震えていた。
梶裕貴
梶裕貴
ああ...。今度の週末、ひさしぶりにまとまった休みが取れそうなんだよ。だからずっと会ってなかったし、あなたに会おうかなと思ってさ。週末ならお前も学校休みだろ?
あなた

え...!?い、いいの?せっかく休みなんでしょ、休めてないんなら寝た方が...。

梶裕貴
梶裕貴
大丈夫だよ、睡眠はこれでもちゃんと取れてるし、疲れはたまってないから。ずっと連絡も取ってなかったし会えてなかったら会おうかと思って。お前は用事ないのか?
あなた

う、うん...私は特に何も用事ないけど...。

梶裕貴
梶裕貴
じゃあ、ひさしぶりに里帰りもかねてお前も俺の実家に遊びに来いよ。あなたの実家も隣だしひさしぶりに一緒に里帰りしないか、2日だけだけど。そういえばお前が学校入ってからまともに会えてなかったから演技指導とかしたことなかったよな、せっかくだしやってあげるよ、プロの声優の裕貴お兄ちゃんがな?
里帰り、なのは裕貴お兄ちゃんと私が一人暮らしをしている都心だと私と裕貴お兄ちゃんが一緒にいるとスキャンダルを撮られてしまう可能性も少なからずあるからだろう、裕貴お兄ちゃんはそれでもし私が被害にあってしまったりすることのないように配慮してくれているのだ。
あなた

...うん、分かった。演技指導ありがとう、楽しみにしてるね!!

梶裕貴
梶裕貴
ああ。じゃあまた、詳しい待ち合わせとか連絡するよ。お前も里帰りすること、実家にも伝えておけよ。じゃあ、またな。
あなた

うん、おやすみ。

梶裕貴
梶裕貴
ああ、おやすみ、あなた。
私は裕貴お兄ちゃんとの電話が終わると力が抜け、ベッドに突っ伏した。
あなた

(裕貴お兄ちゃんからひさしぶりの連絡...しかも会う約束までしちゃった...それに演技指導もしてくれるなんて嬉しすぎる...だけど...。うぅ、やっぱり「お兄ちゃん」かぁ...。)

私は嬉しさと共に、さっき電話で裕貴お兄ちゃんが自分のことを「裕貴お兄ちゃん」と私に言っていたことを思いだし、やっぱり妹のように思ってるんだろうな...と悲しさを感じていた。
あなた

(まあでも...連絡取れたし会えることになったし、それは本当に楽しみだな...。あ、里帰りすること伝えておかないと!)

私は両親に今度の週末に裕貴お兄ちゃんと里帰りすることをメールで伝えると、やりかけていたゲームをしまって眠りについた...。