9月3日、0時00分。私は日付が変わったと同時に、今年もいつもと同じように裕貴お兄ちゃんへラインを送った。
そう、9月3日は裕貴お兄ちゃん...声優、梶裕貴の誕生日...そして、裕貴お兄ちゃんの演じているキャラ、「ハニーワークス」通称ハニワの望月蒼太、通称もちたの誕生日。私はこうして毎年、日付が変わったタイミングで裕貴お兄ちゃんに誕生日祝いの連絡を送っているのだ。
そうして間もなく、裕貴お兄ちゃんからそう返信が来た。
私はそう返信した。前は誕生日を直に会ってお祝い出来ていたけど、最近はこうしてラインのやり取りと...私は毎年、バースデーイベントに参加してるからそれでお祝いしてる。今年も、それだけで終わるんだと思ってた、でも、まさか...。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。