第7話

目が覚めて
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2017/12/26 12:46
あなた

ん...?あれ、私...?

シュウ
シュウ
...すー...。
あなた

...て、わ!?シュ、シュウさん!?あ、そっか私...。

そうしてあなたはいつの間にか意識を失いベンチにシュウに押し倒されたままでいつしかシュウもそのまま眠りについたようで、吸血されてから何時間かたった後の深夜に、先にあなたが目覚めた。
あなた

シュ、シュウさん!シュウさん!!起きてください!(押し倒されて血を吸われたままの状態で私もシュウさんも寝てたから...シュウさんがちょうど私の首筋のところで寝てて重いし恥ずかしい...!)

シュウ
シュウ
ん...すー、すー...。
あなた

(ど、どうしよう全然起きない!!でもこのままな訳にもいかないし...。ごめんね、シュウさん...。)

あなたは深夜のためにすっかり暗くなっていたがまだついていたクリスマスツリーのデコレーションの灯りでかろうじて少し見える中で自分に寄りかかっているシュウに気を付けながらベンチでの体勢を立て直し...。
シュウ
シュウ
...枕が暴れるな。
あなた

...!?(嘘、起こしちゃった!?)

あなた

シュ、シュウさんごめんなさ...

シュウ
シュウ
...すー...。
あなた

え...!?(嘘、もしかして寝言なの!?どんな夢...!?)

そうしてあなたはなんとかベンチに座り直し、シュウはもなんとかあなたの隣に座っているように体勢を立て直したが、まだ寝ているためにあなたにシュウは寄りかかっていた。
あなた

(これもこれで恥ずかしいけど...私が意識を失ってからも誰も来なかったってことかな...それなら良いけど...。シュウさん中々起きないし、今はまだ深夜だからこのままでいよ...。)

あなた

っ、寒...あ、コート脱がされたままだった...シュウさんも寒いかな...。

あなたは脱がされたままだったコートを見つけると自分とシュウの体に掛けた。そうして、目が覚めて眠れなくなったために真正面を見たがー。
あなた

わ、綺麗...夜景...あ、雪積もったんだ...そういえば多分日付変わったんだよね、なら今日がクリスマス...本当にホワイトクリスマスなんだ。

目の前には街中の夜景が広がっており、雪が積もってホワイトクリスマスの夜景が広がっていた。
シュウ
シュウ
...ん...すー...。
あなた

(ふふ、シュウさんは寝てるけど...こうして綺麗な夜景を見られたんなら、クリスマスイブだけじゃなくてクリスマスも特別なものになったかも...ありがとう、シュウさん...。)

そうしてあなたは明け方、シュウが起きるまでそのままずっと明け方に染まり行く風景を見ていたー...。
作者
クリスマスの話なのにクリスマス中に終わらなくてすみません!あともう1話ぐらいクリスマスの話があるのでもう少しクリスマスの話はお付きあいください!それではまた後程更新します!

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