第16話

ユーマからの贈り物
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2018/01/16 09:53
あなた

ユ、ユーマ君どうしてここに...!?

シュウ
シュウ
...あ...?ユーマ、また来たのか...。
ユーマ
ユーマ
...新年に初めて会ったんだ、明けましておめでとう、はねぇのかよ?
あなた

あ、明けましておめでとう...!今年もよろしくね、ユーマ君...!!

シュウ
シュウ
...よろしく...。
ユーマ
ユーマ
...ったくよ、そうだろうと思ったが、まさか本当に新年早々寝正月とはな...雌豚、お前までよ...。
あなた

た、たまにはこういうのもいいかなと思って...。

シュウ
シュウ
今日寝たのは夜更けだったからな...ふぁ...。
ユーマ
ユーマ
...ったくよ、シュウは今日からしばらく休みなのかよ?どこかに雌豚を連れていく予定とかないのか?
シュウ
シュウ
...ああ、今日から新年の祝賀会でまた演奏に呼ばれるまでしばらく休みだ...。特に予定、ないけど?
あなた

あはは...私も本当はどこかに買い物でもと思って起こそうとしたけど起きなそうだしいいかなって...。

ユーマ
ユーマ
...そんなこったろうと思ったぜ、ほら、これやるよ。
そう言ってユーマ君がくれたのはたくさんの野菜と...少し小さめの重箱だった。
あなた

あ、野菜またくれるんだねありがとう...これは?

ユーマ
ユーマ
...ルキが作って少し余ったおせち。ルキがしょうがないから家畜にも渡しとけってさ。
あなた

え!?ルキ君おせちなんて作ったの?作らなさそうなのに...。

ユーマ
ユーマ
コウの奴が作れってうるさくしてたからな...食ってみたかったからだろ...これぐらいなら二人で食べきれるだろ、シュウお前も食えよ。
シュウ
シュウ
...ああ...。
あなた

ルキ君にもありがとうって伝えておいてね!(ルキ君作ったおせちか...やっぱりルキ君ってすごいな...。)

ユーマ
ユーマ
...それと、これもやるよ!
あなた

え...?これは?

そう言ってユーマ君が次に差し出したのは、チケットのような紙2枚だった。それを見てみると...。
あなた

...正月こけら落としクラシックコンサート...?

と書かれていた。
ユーマ
ユーマ
ああ、最近新しくできた劇場でやるらしい。俺も詳しく分からねぇが...。どうやら近いうちにコウがそこでライブだかをやるらしいんだがその関係者からコウがもらってきたらしくてよ、だがコウはクラシックに興味ねぇみたいだしその日は仕事もあるらしくてよ...俺やルキも興味ねぇしアズサも興味ねぇからシュウ、お前クラシックとか好きだろ。雌豚と行ってくればいいと思ってな。
あなた

え...ユーマ君いいの?

ユーマ
ユーマ
ああ、このままだと無駄になるからな...。もらってやってくれ。
あなた

シュ、シュウさん一緒に行きましょう?明後日みたいですけど...。

シュウ
シュウ
...面倒だが...行かないとまたユーマがうるさいだろうからな、行ってやる...。
ユーマ
ユーマ
は、どうせ何も予定はねぇだろうと思ってきたしな、これでまた正月もシュウと過ごせるな、雌豚。
あなた

ぅ、うん...(ユーマ君...もしかしてまたそのためにチケットをくれたのかな...?)

そうして私とシュウさんは正月に二人でクラシックコンサートに行くことになり...。

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