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第2話

出会い
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2017/12/23 14:53
出会いはいつも突然に、なんの前触れもなく現れる。

ざわざわした体育館にギュッと押し込まれた生徒。

そのうちの一人のあなた。

ようやく高校3年生になれたけど、これからまた1年この息苦しい学校という所で過ごさなきゃいけないと思うと気が重い。

シーンとすることはないであろうこの場で、周りから聞こえてくるのは春休みの話。

旅行へ行った〜とか、彼氏とデートした〜とか。

そんな話題が私にもあれば良いが、あいにくそういったものは持ち合わせていない。

少しでも話題があれば輪に入れたのかなぁなんて馬鹿げた事が頭をよぎる。

だめ。どうせ人は裏切るものなのだから。
ざわざわしすぎて校長先生の話がなかなか聞き取れない。
 
皆、落ち着けないのはきっと…担任発表があるからだと思うけど、それにしてはうるさい。

既に今朝、クラス発表が行われた時は今以上にすごいうるささだったのだけれど。

私は3年2組らしい。

友達なんていないから、一緒だね!とかいう会話は一切ないけれど、離れちゃったって泣いたりもしなくていいからプラマイ0。

一気にシーンとなる体育館。
さっきまでのうるささがまるで嘘。

だって、お待ちかねの担任発表だから。

誰でもいい。私の害にさえならなければ。
4階にある教室まで一人で無言で歩いていれば、聞こえてくるのは文句ばかり。

新クラスへの不満。

新担任への不満。

そんなの、人に依存しなければ感じないことなのに。



40人の教室はとても窮屈で、人口密度が高い。

真ん中の列の一番後ろの席だけれど、人が多い分窮屈感しかない。

去年よりも教室狭くなってるような気がして、さらに息苦しくなった。

体育館と変わらずざわざわした教室の空気を変えたのは、一人の男。

正確に言えば、おじいさん。

でも…170cmちかい身長に、整った顔で。女子たちがハンサムというのも無理はない。

ただその目には光が無くてなんとなく怖い雰囲気。

これが私の担任への第一印象であり、人生を変えてくれた出会いでした。