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第4話

私のSecret2
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2018/01/28 14:47
1階にある保健室から階段を上がり2階に行けば、職員室。

さらに3階へと上がり、ようやく4階へと上ればやっと教室。 

15時30分にはホームルームも終わるので17時も過ぎれば部活でない限り誰もいない。

普段は騒がしく、うるさい教室も今はシーンと静まりかえっている。

本当に誰もいない。なんか教室なのに落ち着くのは変な気分…と心の中でつぶやきながら自分の机に向かうと、お弁当を入れたトートバックが机上にあった。

そういえばそうだった。今日しくじって発作でちゃったんだ。私は馬鹿だ。

後悔しながらも帰りの支度をして学校を出る。

ようやく夜も暖かくなってきたところだけど、無茶をしたら発作がでてしまうから自分のペースでゆっくりと歩く。

駅までは15分くらい。帰りは下り坂だけど、朝は90度に近い上り坂で入学当初は上りきれるか不安だったっけ?

今じゃなんてことないけれど。

駅に着けば誰もいないホーム。帰り際のサラリーマンとかいてもおかしくないのに全く"無"。

なんか、この世の人皆から避けられてるみたいでヤな感じ。

数分で来た電車に乗り込めば、熱気が感じられる。

11分しか乗車しないけど、席が空いてれば直ぐ座る。もちろん、怪我した人、妊婦さん、お年寄りがいたら座らないけれど、ラッキーなことに今日はがら空きだ。

11分なんてあっという間で、お気に入りの曲3曲も聴けば着いてしまう。

本当の戦いは実はこれから。駅から25分くらい歩かないと家に辿り着かないから結構しんどかったりするけど、
母にはなるべく頼りたくないから。

仲が悪いとかじゃない。むしろ過保護に育てられてきた方だと自覚済み。

母のことは大好きだし、愛されてると思う。

ただ頼れないのは母子家庭だから。女手一つ、私と小学生の弟を育ててくれてきたから、変に心配とかはかけたくない。

いつからか「大丈夫」が私の口癖になってしまったのは
、変に強がりな性格と母からの異常な愛からかななんてたまに思ってしまうこともある。

だけど、不満は特に無い。

いや、あったとしても言えない。
「ただいま〜」

「おかえりー!寒くなかった??」

そう聞く母は夕飯の準備中。
 
「うん。もう春だからか温かいよ!」

疲れたけどちょっとだけ演技をする。全然元気だよ〜って風に。

親にも猫を被ってるなんて尋常じゃないかもしれないけれど、私は悪いと思わない。

「着替えてくる〜」

母の返事を待たずに2階に上がり自分の部屋へ。

ふぅ。自然とため息がでてくる。強い疲労感。

鉛が全身につけられているような感覚には慣れているのだけれど、ちょっとしんどい。

部屋着に着替え、なんとも無い顔でリビングに戻れば
ちょうどご飯ができたみたい。

ひじきと魚と味噌汁。

お昼抜いた分、お腹すくかな〜と帰り際思っていたけど、案外そんなことなくて早くお腹空かないかな〜なんて軽く願う。

「美味しいー!」

声をすこーしだけ張り上げれば

「薄くなかったかな?」

なんて言いながらも嬉しそうな母。その表情に少しホッとする。

"まずい"なんて言ったって、きっと母は怒らない。

だからこそ。その性格を知っているからこそ、多少口に合わなくたって私は演技をする。

言わない。

違う。言えないんだ。

私が自分自身の本音を悟れる場所は此処(お風呂場)と、寝る前だけだと思う。

一人になれる場所が、唯一私を私だと分かることができるのだ。

なのに、ゲホゲホ。

昼間の発作の後だからか、湯気が出したくもない咳を誘発させる。 

最悪。こんなにも苦しい思いをするならば、お昼寝なんてするもんじゃない。

外で寝てたのが悪いのだけれど。

深呼吸。深呼吸…

なんとか治まった状態で急いでお風呂から上がり、台所に直行。水を二口。 

まるで小学校の頃の持久走の後みたいに乱れた私の呼吸は、息を吐くごとにヒューヒューと嫌な音を立てていた。

ガラガラ。タイミング良く母が台所にやって来てしまった。

目が合い、なんとなく気まずい雰囲気にきっと気づいたのだろう。

「明日、病院行ったほうが良いんじゃない?」

そう発したのだから。

素直にうんと頷き、早めに2階へと上った。

勉強もろくにしないくせに、綺麗な勉強机の上には水と薬。

薬の数も5錠と多い。喘息の薬もそうだけど、薬(これ)がないと眠れない私。

不眠症になったのは中学校3年生の時だからもうそろそろ3年になるのだけれど、睡眠導入剤が無ければきっと私はずっと起きていられる気がする。

学校にも行かなきゃいけないから結局飲むのだけれど。

颯爽に布団に入れば今日の一日の反省を行う。脳裏に浮ぶのはやはり今日の後悔。

絶対人に弱点なんて握られたくなかったのに…でも、なんで担任は私を探したの??

あ、タバコでも吸おうとして選んだ場所にたまたま私がいたのか?そしたら申し訳ないことをしたかもしれない。

それでもやっぱり…見つかりたくなかった。

あぁ。今日も終わる。そして地獄の明日がまたやってくる。

このまま目が覚めなければいいのに…。