ダンダンッ…シュッ!スパンッ‼︎
体育館から聞こえてくる、そのリズミカルなボールの音と黄色い声援にあなたはビクリと肩を揺らす。
なるべく緊張を紛らわせようと、成美と話している間にも、黄色い声援は声量を増していく。
ガラッ。
重たい扉を開け、中に入ると……
ダダダンッッ‼︎ ザッッ!
うわぁ…。さすが強豪校。動きが早すぎる…!
ちょうど試合をしているところだったのか、時間をセットされたタイマーが今まさに鳴ろうとしている。
そして……
ピーーーーーッ‼︎‼︎
試合終了の合図。
部員たちは汗だくで、でもやりきったという清々しい顔で……
なんかすごく
カッコよかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!