第3話

帰り道。
96
2017/12/24 03:44
その日の帰り道。

成美
いやぁ。よかったね!あなた!
あなた

うん!ファンの人たちはちょっと怖かったけど。

成美
確かに〜‼︎ でもあれ、毎日だよ?大丈夫?
ゔ……それは……
あなた

なんとか頑張る!

成美
そっか。うん、がんばれ!私もバトミントンがんばる!
あなた

うん!成美うまいもんね!すぐレギュラー入りだよ!

成美
ちょ、大げさ〜〜!
あはははっ…‼︎
日が沈みかけ、オレンジ色になった空に二人の声が響く。
ホントによかった。明日から高校生活もっと楽しめそう!
成美
そういえばさ…
成美がふとしたように口を開く。
成美
あなたどうしてバスケ部にしたの?他の部だってあるのに。
あなた

それは…

千夏(チカ)
よお!今帰り?
後ろから声がして、ドキリとする。

振り向かなくたってわかる。

この声はあの人しかいないって。
あなた

千夏…。

成美
ねぇ、誰?このイケメン‼︎
私にだけ聞こえるように成美がコソッと呟く。
あなた

幼なじみだよ。

千夏(チカ)
??どした?あ、そーいやさ、あなたバスケ部入ったんだって?
あなた

うん!これからは千夏の、えと…みんなの!サポートがんばるよ!

私の言葉を意味深に感じ取ったのか、成美がニヤッとする。
成美
なぁに。ふたりもしかして…
あなた

あ、違うからね!成美。さっきの、バスケ部なんで入ったかっていう理由なんだけど…

千夏(チカ)
そ。俺ら中学バスケ部でさ。あなたはバスケめっちゃ好きなのに、動くのは無理なのな。
千夏(チカ)
だから高校ではマネージャーとして俺やみんなのそばにいてくれって約束したわけ。
高校で知りあった成美のために、千夏は詳しく説明してくれた。
あなた

そう!そういうこと!

成美
へぇー!そういうことね。……あ、じゃあ私ここだから。また明日ねあなた!
あなた

ばいばい!

もう薄暗いな。

そういって千夏は家まで送ってくれた。

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