第12話
・
『会ってみたい』
「照史くんに?」
『おん』
「ん〜、考えとくよ
お風呂行ってくるね」
『行ってらっしゃい』
会わせる?
やめとく?
なんて言って紹介すんの?
居候してるのぞむです、とか?
犬と人間ののぞむです?
いや、後者はないわ
信じてくれないわな
でもなんで急に、
「ん〜、謎だ」
お風呂からあがると、
のぞむの姿が見えなかった
「あれ?」
変わりにソファーに
タオルが上にかかった
ゴールデンレトリーバー(?)がちょこんと
座っていた
「え、のぞむ?」
『わん。』
「のぞむだよね?」
『わんっ。』
「変わっちゃったの?」
『わん。』
はぁ、なんでぇ?
てかなんでこのタオルは消えないの?
また人間に戻るときに全裸じゃん、
、、そうだよ全裸じゃん!
服どうしよ、
弟もこんなでかいわけじゃないし、
お父さんがでかいわけでもないし、
買いに行く?
もったいないか?
う〜ん、
まぁ、明日考えればいっかw
「のぞむ今日も一緒に寝るの?」
『わんっ!』
のぞむ犬(これからはこう呼ぶ)は
廊下を走っていった
「ちょっと!」
私もあとを追いかけたら
寝室のドアをカリカリと引っ掻いていた
「待って!賃貸!」
傷ついたらダメなのに!
私が少し怒ったのを察したのか
シュンとしたのぞむ犬
「もうしないでね?」
『くぅん、』
「うん よろしいw」
ドアを開けてあげると
ベッドに勢いよく飛び乗った
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