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第1話

LOVEYOURSELF~JK~ 1
一目見た瞬間から、


僕は君に心を奪われてしまったようだ。


そう、あの時から…




































キィィィィ、ガッシャァァン


俺は事故にあった。



その日は練習試合だった。

俺のパスミスで、相手に得点を与えさせてしまい、

それが決勝点となり、負けてしまった。

チームメイトは


「大丈夫だよ。たかが練習試合。次直してこーぜ!」


と、明るい言葉をかけてくれて、

俺を励ましてくれていたが、

俺は引きずったままだった。


帰り道、

前を見ず、俯きながら渡っていたら、

猛スピードで走ってきた車に気付かず、

そのまま轢かれてしまった。


幸い、命に別条は無く、

足の骨折だけで済んだ。



俺には親がいない。

中学二年生の時に、捨てられた。

今は、爺ちゃんと婆ちゃんの家で暮らしている。









『何で俺だけ、何で俺だけ、こんな思いしなきゃいけねぇんだよ!!』


爺ちゃんと婆ちゃんが帰り、

病室で一人きりになった時、叫んだ。


親にも捨てられ、

大好きなバスケも

骨折が治るまで出来なくなって、

神様は俺をどれだけ虐めれば気が済むのだろうか。



俺は車椅子に乗って、個室から出て、

無我夢中で車輪を転がし、

廊下を猛スピードで走った。


その瞬間だった。



ある女の人が、俺の前に立ち、

片手を出して、俺を止めた。



訳が分からなかった。

何故、全く知らない俺を止めるのだろう。



その女の人は俺が止まったのを見て、

優しく微笑み、

俺の車椅子を押して、自分の病室へと、

俺を連れていってくれた。



そこからは、沢山話をした。

彼女とは年が一緒で、話があった。

好きなスポーツの話、

好きな芸能人の話、

好きな音楽の話…

友達といつも話すような事しか話していないのに、

彼女と話すと、

いつもよりとっても楽しくて、

もっと話したいと思った。



『名前は?』

「あなた」

『いい名前だね』

「ありがとう」



彼女の名前はあなた。

名前を知れただけで、

人は、こんなにも嬉しくなるのだろうか。

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ひかり
ひかり
Maybe I'm in your maze. 過去作はこちらかプロフィールから。 ✏︎「王様」→完結 ✏︎「사랑」→不定期更新、短編 ✏︎「恋心の行き先」→連載中 ✏︎「ジョングク先生」→完結 ✏︎「Reader Canvas」→リクエスト小説