プリ小説

第7話

よくある話~JM~1
幼馴染の関係って面倒くさい。


仲良い友達でもなく、


恋人でもない。


単なる腐れ縁。



マンガとか、小説とか


よくあるじゃん。


幼馴染から恋人同士になる話。


そんなよくある話に、


俺達は付き合わされてるだけ。







「私ね、好きな人出来た」


久し振りに一緒に帰った帰り道。

突然告げられたその言葉。


『誰?』


反射的にそう聞くのは当たり前。


「3年A組のジン先輩」


ジンヒョンは俺が仲良くしてる先輩の一人。

学校一のイケメンで、

俺らの学年にも、ファンは沢山いる。

ジンヒョン好きになるのも無理は無い。

嫌いじゃないし、いい人だし。

俺はあなたのこと好きじゃないし。


『ふーん。いいんじゃない』

「応援してくれる?」

『まぁ、出来る事があれば』

「やった!ありがとう」


“じゃあね”

そう言うと

あなたは自分の家に入っていった。


家が隣だから、

こんな光景はよくあった。


家の鍵を開けて、玄関で靴脱いで、

リビングに入って、

ソファに腰を下ろす。

いつもの同じ行動をしてるのに、

何故か落ち着かない。


かばんからスマホを取り出し、

何となくカトクを開いて、

ジンヒョンのトーク画面を開けた。

無意識だった。


JM“ヒョンって好きな人いるんですか?”


カトクの返事はすぐ来た。


SJ“急にどうしたの?”

JM“いや、少し気になったので”

SJ“いるよ。好きな人”


ジンヒョンに、好きな人がいる。


ジンヒョンにカトクしたら気持ち晴れるかな

と思ってしたのに、

晴れるどころか曇ってくばかり。


JM“誰ですか?好きな人”

SJ“3年A組の子”

JM“もしかして、ミヨン先輩…?”

SJ“大当たり!!”


あなたの恋が叶わない。

それは素直に残念だと思った。

でも、同時に

嬉しいと思ったのは何でだろう。


JM“ありがとうございました”


そう打って、カトクを閉じた。



正体が分からない気持ちに

もやもやする。

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ひかり
ひかり
Maybe I'm in your maze. 過去作はこちらかプロフィールから。 ✏︎「王様」→完結 ✏︎「사랑」→不定期更新、短編 ✏︎「恋心の行き先」→連載中 ✏︎「ジョングク先生」→完結 ✏︎「Reader Canvas」→リクエスト小説