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第19話

花火大会___Prolog
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2018/07/28 05:50





Prolog____




蝉の鳴き声が飽きるほど聴こえてくる。

蝉の鳴き声は暑くなるから嫌い。

でも、周りは蝉なんてもんじゃないくらい

熱々のカップルで溢れている。

その道を女子三人で通って行った。

私達は、花火大会だし、お祭りだしねって事で

浴衣を着ていた。

私の右隣の女の子は、クリーム色の生地に

色とりどりのお花を散りばめた

可愛らしい浴衣。

ちなみにこの子はジミンくんが好き。

私の左隣の子は、白色の生地に

青や紫の紫陽花が描かれている

少し大人っぽい浴衣。

この子はテヒョンくんが好き。

私はクリーム色っぽい白の生地に

赤色の花や赤色の帯の浴衣。

みんな可愛いし普段と少し違う姿だったから

女子で集まった時はみんなで褒めあいっこした。











テ『あっ、来た来た!』



集合場所に着くと、もう男子は来ていた。

びっくりしたことに男子も浴衣姿だった。



テ『ちゃんと浴衣で来てくれたんだ!』



そんな風に嬉しそうに言うテヒョンくんに

左の子は少し照れた表情を見せた。

ふとジミンくんを見ると

右の子に随分見とれてて笑えた。

グクは…

相変わらず浴衣の袖に手を入れ

みんなの話を気にせずに屋台の方を見ている。








テ『ねえねえ!花火始まるのってあと二時間後じゃん?』



テヒョンくんがそう言った。



テ『でもさみんなで屋台まわろうとしたら結構邪魔じゃない?』



確かに。六人は邪魔になりそう。



テ『だからさ、いいこと考えたんだ!』

ジ『テヒョンのいいことっていい気がしないんだけど』

グ『ほんとに』



みんなから集中攻撃をくらったテヒョンくんは

いいことだからって嘆いてる。



テ『花火始まるまで、男女ペアでまわろうって話!』



みんなの動きが止まった。

テヒョンくんはいい話でしょ?

みたいな満足そうな顔してる。





結局、テヒョンくんの押し切りで

男女ペアでまわることになり、

左の子とテヒョンくん、右の子とジミンくん

そして私とジョングクのペアになった。



テ『みんなまた後でねー!楽しんでー!』



と言ってテヒョンくん達は行ってしまった。

それに続いてジミンくん達も。








花火まであと二時間。

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