アイコンを変更させて頂きました。
らす様のフリーアイコンと、あそう様のフリーアイコンを使用させて頂きました。
よろしくお願いします。
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そう言ってチョロ松は、目の前の重そうな扉を開けた。
扉の先には、少し広くなったスペースがありそこから数本の廊下に別れていた。
白い壁と床の広間には、年季の入った赤いソファが向かい合わせに置いてあり、その間に長机が置いてあるだけだった。
チョロ松は右の廊下に続く、手前の部屋へと入っていった。
さっきから私のそばを1ミリ足りとも離れないおそ松に聞く。
...なんでこんなくっついてんの?
───ガチャッ
「あなたっ!?」
正面の廊下の奥の部屋から出てきた一松は、ゆっくりとこちらに近付いてくる。
久しぶりに会ったのに、なんだかそんな感じかしない。
わ、私臭いの!?
一松は、座っている私の髪に顔を近付けて匂いを嗅いでいる。
そう言ってチョロ松はお盆にのったお茶を4人分机の上に置いた。
チョロ松と一松は、私とおそ松の向かいに腰を下ろした。
山ほどあるんだけど...いざ質問するとなると、何から質問したらいいのか...
それって...
人間が、売られてる...
チョロ松の声を遮るように、おそ松が言葉を発した。
私は自分の身体に目を落とし、お腹を触ってみる。
「おそ松兄さんっ!!!」
右の廊下の奥の部屋から出てきたのは、トド松だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。