ーーポーン
日本を離れてから約12時間。私たちはとうとうイタリアについた。
途中空港の中で、黒スーツの男たちを見かけたがなんとか逃げてきた。
さっき気付いたけど飛行機の中にも、いる。
もともと前の方の席に座っていたので、飛行機が止まった瞬間後ろの方にいた黒スーツの男から逃げるように早足で飛行機を降りた。
荷物を受け取ったあと小走りで出口に向かった。
荷物は小さい方がいいと思い必要最低限のものしか持ってこなかった。
あなたは足を止めゆうを物陰に引っ張った。
出口には3人の黒スーツの男達がスタンバイしていた。
もう後には、人混みから開放された男が走って2人を探している様子だった。
後ろを振り向くとイタリア人(?)の男の人がいた。
カタコトの日本語でも、別の国で自分たちの言葉を分かってくれる人がいるだけでとても嬉しかったのです。
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空港を出ようとしたイタリア人の男を、黒いスーツの男が止めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。