第18話

侵入
1,001
2019/04/04 02:43
「───繰り返す。能力者が脱走、最上階から...」
カラ松
カラ松
...まさか...
俺は、十四松と最上階の1階したである、152階でゆうの捜索に当たっていたが…
カラ松
カラ松
随分早いじゃないか...?
───ジジッ、ジジッ、
カラ松
カラ松
ん...、カラ松だ
チョロ松
チョロ松
「カラ松っ!お前やらかしてない!?今の放送どういうこと!?」
無線機の奥から、数人の靴音とチョロ松の焦った声が聞こえる。
カラ松
カラ松
俺ではない。ゆうが自分で脱走したか、あるいは...十四松か...
チョロ松
チョロ松
「はぁ...絶対アイツだろ...」
カラ松
カラ松
いや、それは分からないぞ。
カラ松
カラ松
能力者が脱走とは言っていたが、侵入者がいたとは言っていない。ゆうが脱走した可能性も...?
チョロ松
チョロ松
「...有り得る、か。」
カラ松
カラ松
あぁ。多分だがな。
チョロ松
チョロ松
「そういえば、カラ松今どこいんの?」
カラ松
カラ松
152階の奥だ。若しかしてと思って探しに来たんだか、外れたようだ。
チョロ松
チョロ松
「お前ら相変わらず最上階行くの早いな...」
カラ松
カラ松
ははっ、あなたはどうしてる?
チョロ松
チョロ松
「はぁ...、連れてきたよ」
カラ松
カラ松
...大丈夫なんだろうな?
チョロ松
チョロ松
「大丈夫、一松もおそ松兄さんもいるし...」
カラ松
カラ松
...ならいいんだが、絶対に守ってくれよ?
チョロ松
チョロ松
「分かってるよ、カラ松ずっとそこにいると危ないんじゃない?」
カラ松
カラ松
あぁ、だからもうここから...


「おや?侵入者はもう1人居たようだな」

カラ松
カラ松
.....
チョロ松
チョロ松
「...カラ松?」
カラ松
カラ松
...悪いがチョロ松、合流は難しいと十四松に伝えておいてくれ
チョロ松
チョロ松
「えぇ!?ちょっと!?どういうk


───ブチッ





俺は強制的に無線をぶっちぎった。
カラ松
カラ松
...久しぶりだな、裏の俺
裏・カラ松
裏・カラ松
ふ...、久しぶりだな、偽物の俺
裏・カラ松
裏・カラ松
能力者が脱走したんでね、探しに来たら侵入者を見つけてしまったようだな。
カラ松
カラ松
はっ...w
知っていた癖に。
カラ松
カラ松
ついこの間まで侵入者も捕まえられなかったようなお前らが、まさか催涙弾を使えるまで成長したとは感心だよ
裏・カラ松
裏・カラ松
ありがとう。でも君たちは大事な物を傍に置いておきながら、盗られてしまうとは松野ファミリーも落ちたな?
カラ松
カラ松
っ...💢
そちらも折角手に入れたものを逃がしてしまったようだか???
裏・カラ松
裏・カラ松
ぐっ...💢いつまでだっても貧弱なお前らには...


「ハイハイ、ストップー」




何処からか、聞き覚えのある声が聞こえる。
裏・カラ松
裏・カラ松
トド松...
裏・トド松
裏・トド松
「そんなことしてる暇無いんだけど?」
裏・カラ松
裏・カラ松
...五男か
カラ松
カラ松
...今の今まで気付かないとは、とんだバカファミリーだな
裏・カラ松
裏・カラ松
っ...💢💢
裏・トド松
裏・トド松
「ついでだからその怒りぶつけちゃえば?こっちはやっておくし。ま、逃げられてもカラ松兄さんの責任だけどね〜」
裏・カラ松
裏・カラ松
...いいな。逃がしたらおそ松、今度こそ殺すと言っておいてくれ
裏・トド松
裏・トド松
「はいはいwそんじゃ、頑張ってね〜、次男さん」
そう言って、放送は切れた。
カラ松
カラ松
...ということらしいが?
裏・カラ松
裏・カラ松
思う存分やらせてもらおうか
カチッと音をたてて、アイツは刀を抜いた。
黒光りする、俺のとよく似た日本刀を構える。
カラ松
カラ松
いいだろう...。
俺も刀を抜き、同じように構えて見せた。

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