「───繰り返す。能力者が脱走、最上階から...」
...まさか...
俺は、十四松と最上階の1階したである、152階でゆうの捜索に当たっていたが…
随分早いじゃないか...?
───ジジッ、ジジッ、
ん...、カラ松だ
「カラ松っ!お前やらかしてない!?今の放送どういうこと!?」
無線機の奥から、数人の靴音とチョロ松の焦った声が聞こえる。
俺ではない。ゆうが自分で脱走したか、あるいは...十四松か...
「はぁ...絶対アイツだろ...」
いや、それは分からないぞ。
能力者が脱走とは言っていたが、侵入者がいたとは言っていない。ゆうが脱走した可能性も...?
「...有り得る、か。」
あぁ。多分だがな。
「そういえば、カラ松今どこいんの?」
152階の奥だ。若しかしてと思って探しに来たんだか、外れたようだ。
「お前ら相変わらず最上階行くの早いな...」
ははっ、あなたはどうしてる?
「はぁ...、連れてきたよ」
...大丈夫なんだろうな?
「大丈夫、一松もおそ松兄さんもいるし...」
...ならいいんだが、絶対に守ってくれよ?
「分かってるよ、カラ松ずっとそこにいると危ないんじゃない?」
あぁ、だからもうここから...
「おや?侵入者はもう1人居たようだな」
.....
「...カラ松?」
...悪いがチョロ松、合流は難しいと十四松に伝えておいてくれ
「えぇ!?ちょっと!?どういうk
───ブチッ
俺は強制的に無線をぶっちぎった。
...久しぶりだな、裏の俺
ふ...、久しぶりだな、偽物の俺
能力者が脱走したんでね、探しに来たら侵入者を見つけてしまったようだな。
はっ...w
知っていた癖に。
ついこの間まで侵入者も捕まえられなかったようなお前らが、まさか催涙弾を使えるまで成長したとは感心だよ
ありがとう。でも君たちは大事な物を傍に置いておきながら、盗られてしまうとは松野ファミリーも落ちたな?
っ...💢
そちらも折角手に入れたものを逃がしてしまったようだか???
ぐっ...💢いつまでだっても貧弱なお前らには...
「ハイハイ、ストップー」
何処からか、聞き覚えのある声が聞こえる。
トド松...
「そんなことしてる暇無いんだけど?」
...五男か
...今の今まで気付かないとは、とんだバカファミリーだな
っ...💢💢
「ついでだからその怒りぶつけちゃえば?こっちはやっておくし。ま、逃げられてもカラ松兄さんの責任だけどね〜」
...いいな。逃がしたらおそ松、今度こそ殺すと言っておいてくれ
「はいはいwそんじゃ、頑張ってね〜、次男さん」
そう言って、放送は切れた。
...ということらしいが?
思う存分やらせてもらおうか
カチッと音をたてて、アイツは刀を抜いた。
黒光りする、俺のとよく似た日本刀を構える。
いいだろう...。
俺も刀を抜き、同じように構えて見せた。
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編集部コメント
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