第10話

remember
1,223
2019/04/02 14:19
ひたすらに走った。
ここをまっすぐ行けば、!
その時だった。


──ぐいっ
あなた

えっ──

手をひかれ、狭い路地裏に引き込まれる。
誰かに抱き締められた。



「あなた」
あなた

え...











































あなた

....おそ松、

「......
あなた

せんせい...?

おそ松先生
おそ松先生
.....やっぱそうなるかぁ
先生は一瞬驚いたあと、苦笑いで頭をかいた。
あなた

なっ、なんでここに先生が、!?

おそ松先生
おそ松先生
うん、ちょっと“ 急用 ”でね
あなた

え...急用ってn

───バンッ!!
あなた

っ!!?

おそ松先生
おそ松先生
あら、早かったね〜。でもこの子に当たったらどうすんのー?
















































おそ松先生
おそ松先生
偽物おそ松
おそ松
おそ松
偽物はお前だろ?裏のおそ松。あなたを離せ
あなた

あ......






思い、出した。







そうだ、高校の時一緒に住んでたのも、











この手紙を送って来たのも、全部
あなた

おそ...まつっ

おそ松先生
おそ松先生
あーあ、思い出しちゃった
おそ松
おそ松
早くそいつ離せって言ってんの
おそ松は笑いながら続ける。
おそ松先生
おそ松先生
やだな~、今能力者が俺にくっついてるって言うのに離すわけないじゃん?
あなた

え...

おそ松先生も、私が能力を持ってるって知ってる...!?
チョロ松
チョロ松
でもさ、殺されそうになってたら逃がすしかないよね。
あなた

!?

後ろを振り返ると、銃をおそ松先生のこめかみに押し付けたチョロ松が立っていた。
あなた

ちょ、ろまつぅ....

思い出せた。みんなのこと...!
おそ松先生
おそ松先生
げっ、あの話マジだったの~?あーあ、もうだめじゃん。
カラ松先生
カラ松先生
だから言っただろう。周りをよく警戒しろと。
チョロ松
チョロ松
っ!?
チョロ松の少し後ろに、カラ松先生  .   .が立っていた。
あなた

カラ松先生まで...?

カラ松先生
カラ松先生
...BOSSを撃つのと同時にお前も死ぬぞ。
私を抱き締めるおそ松先生のこめかみに銃を押し付けるチョロ松に向かって銃口を向けるカラ松先生に銃口を向けるおそ松。
.....は?
おそ松先生
おそ松先生
...あー!わかったわかった!こうさーん!能力者は返すよ!カラ松、帰るよ
カラ松先生
カラ松先生
YES、BOSS
おそ松先生
おそ松先生
でも、絶対迎えに来るからね
あなた

え、

おそ松先生は私に顔を近付けると、チュッと音を立てて額にキスをした。
あなた

なっ...!?///

おそ松先生
おそ松先生
待っててね?あなたせんせ♡
おそ松
おそ松
こんっの....!!
カラ松先生
カラ松先生
クソ野郎っ...!
チョロ松
チョロ松
え、なんで向こうのカラ松が怒ってんの...
おそ松先生
おそ松先生
じゃ、ばいばーい。

偽物の六つ子さん
おそ松先生はそう言うと、カラ松先生と一緒にいなくなった。
おそ松
おそ松
急に後ろから抱きしめられる。
あなた

!?

おそ松
おそ松
あなただ~~!!
おそ松はグリグリと私の背中に頭を擦り付ける。
あなた

なっ、なに...!?

おそ松
おそ松
やべぇ、あなたの匂いだ!はぁ~~~っ!!!
チョロ松
チョロ松
ほんとだー。あなたの匂い久しぶり
あなた

!!?///

おそ松は私の首元に顔を押し付け、チョロ松は頭に顔を近付け、二人ともスンスン匂いを嗅いでいる。
あなた

なっ、なにやってんの!?///

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