第2話

一輪目
36
2017/12/25 11:07
まだ、憂鬱な気分だった
そんな時

ドンッ

「ひぃぃ!ごめんなさい、ごめんなさい⋯」

「気をつけてよね」

うっかり、強い言葉を放つ

目の前にいたのは
サラサラの黒髪、赤色の目
小さな鼻
延々と「ごめんなさい」を述べている
真っ赤な唇

少女の様な幼い顔立ち
まるで人形のよう

呆然としていた私に

彼はこう言った

「あ!チョッキンの子!」

「は?」

「一緒に来て!」

有無を言わさず手を引かれる

私どうなっちゃうんだろう

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